PC受験のインバスケットが「手書き対策」で落ちる理由
インバスケット対策には、決定的に足りていない前提がひとつあります。市販の対策本のほとんどが、「紙に手書きで回答する」前提で書かれていることです。でも、いま実際に増えているのは、パソコンの画面で案件を読み、キーボードで回答を打ち込むWEB形式の試験。ぼくは2020〜2025年に受けた社内昇格試験(係長級・選抜・課長級)の3回すべてが、このPC受験のWEBインバスケットでした。結論から言うと、手書きとPC受験は、別の技術です。対策本どおりに紙で練習して本番に臨むと、画面の前で手が止まります。この記事では、何がどう違うのかを3つに絞って書きます。違い①:案件の「読み方」が違う手書きの試験では、冊子をパラパラめくって全体を見渡せます。付箋を貼ったり、余白にメモを書き込んだりもできます。WEBインバスケットでは、これができません。画面に表示できる情報は一度にひとつ。案件の一覧と本文を、画面上で何度も行き来しながら読むことになります。つまり、「どの案件とどの案件が繋がっているか」を、頭の中だけで保持しないといけないんです。ここで効くのが、最初に全案件のタイトルと差出人だけを流し読みして、共通するキーワード(顧客名・製品名・担当者名)をメモ欄に整理してしまうやり方です。紙の試験なら冊子が記憶の代わりをしてくれます。WEBでは、自分で記憶の置き場を作る。これが1つ目の違いです。違い②:時間の感覚が違う手書きの対策本には、「字は多少汚くても最後まで書き切れ」みたいなアドバイスがよく載っています。WEB受験では、この感覚がズレます。タイピングは手書きより速い。だから一見、時間に余裕がありそうに見え
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