優しさのつもりが、相手の力を奪っていた
大切な人には、笑っていてほしい。困っていたら助けてあげたいし、苦しんでいたら何とかしてあげたい。好きな人なら、なおさらですよね。相手が疲れていれば代わりにやってあげる。落ち込んでいれば、どうしたら笑顔になってくれるのか考える。相手が困らないように先回りして、できることは全部やってあげる。それは一見、とても優しいことのように見えます。でも、その優しさがいつの間にか、「この人には自分がいないとダメ」という関係をつくってしまうことがあります。何でもやってあげることで、相手が自分で考えたり、自分で乗り越えたりする機会まで奪ってしまうこともあるんですよね。そして、もう一つ。相手を笑顔にしようと一生懸命になればなるほど、「今日は機嫌がいいかな」「何かしてあげたほうがいいかな」「どうしたら喜んでくれるかな」と、意識がどんどん相手に向かっていきます。気づけば、自分の気持ちは、ずっと置き去り。こんなに大切にしているのに、なぜか相手はこちらを向いてくれない。もっと自分を見てほしいのに、相手の意識は外側へ向いていく。すると寂しくなって、もっと優しくしよう。もっと頑張ろう。もっと必要とされる人になろう。そうやって、さらに相手へエネルギーを注いでしまいます。でも、そんなときこそ少しだけ相手から目を離して、自分のほうを見てみてもいいのかもしれません。「私は今、何を感じている?」「本当は何をしてほしい?」「私は疲れていない?」「私は私を大切にしている?」相手が自分を見てくれないと感じるとき。もしかするとそれは、自分自身が、自分の気持ちをずっと無視していることに気づくタイミングなのかもしれません。もちろん、相
0