【介護士の独り言】「訪問介護」の倒産が過去最多。施設介護より遥かに高い能力が求められる
今、介護現場では深刻な人手不足が続いています。それもそのはずです。若者の生産年齢人口が減り、サポートを必要とする高齢者が増えているのですから。昔から介護業界は「不景気になると人が集まり、景気が良くなると人手不足になる」と言われてきました。「本当は他の仕事をしたいけれど、働き口がないから仕方なく介護をしている」という人が一定数いたからです。しかし今は、ただの景気の波ではありません。単純に「日本の働く人口そのものが減っている」のです。他業種でも空前の人手不足が続き、新卒獲得の争奪戦が起きています。他にいくらでも選択肢がある時代に、わざわざ過酷と思われがちな介護の世界を選ぶ人は減る一方です。そして今、最も深刻な危機に瀕しているのが「訪問介護」の事業所です。「1対1で楽そう」は大間違い。訪問介護と聞くと、「施設と違って1対1だから余裕を持ってケアできるのでは?」と思われがちですが、実態は全く逆です。施設介護よりも遥かに高い「現場対応力」「判断力」「柔軟性」が求められます。天候に関わらず絶対に行く移動は自転車やバイク、徒歩。猛暑だろうが大雨だろうが極寒だろうが、決まった曜日・時間に利用者の家へ向かわなければなりません。「行ったら留守」の虚しさ苦労して辿り着いても、本人が忘れて通院や買い物に出かけてしまっていたり、事情を知らないご家族が連れ出して留守だったりすることも日常茶飯事です。完全オーダーメイドの住環境施設のようにバリアフリー化された安全な空間ではありません。家ごとに違う段差、深すぎる浴槽、狭いトイレ。その家の壊れかけの掃除機や古びた雑巾を使い、その場の環境に一瞬で適応してケアを行い
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