恋日記 第1話
恋をしている時って、何でもない一日が、少しだけ違って見えることがあります。いつも通る道なのに、今日は少しゆっくり歩いてしまう。いつもなら気にしない曲なのに、歌詞の一つひとつが胸に残る。コンビニで飲み物を選ぶ時も、ふと、あの人が好きだったものを思い出す。誰かを好きになるって、大きな出来事ばかりではないのかもしれません。もっと静かで、もっと小さくて、気づいたら日常の中に入り込んでいるもの。朝、スマホを見る順番が変わる。新しい服を着る時、少しだけ見せたい人の顔が浮かぶ。「これ、好きそう」と思ったものを、つい覚えてしまう。そんな小さな変化で、自分の心に誰かがいることに気づく日があります。恋って、不思議です。何かを言われたわけでもないのに、一日が少し明るくなったり。逆に、何も起きていないのに、急に心が落ち着かなくなったり。たぶんそれは、自分の中に、もう一人分の気持ちが増えたから。今日、何してるかな。この景色、見せたいな。今の話、聞いてほしかったな。そんなふうに、心の中で何度もその人に話しかけている。実際には連絡していなくても、心の中では何度も会っている。それが恋なのかもしれません。だから、恋をしている時の人は、少しだけ忙しいのだと思います。仕事をしていても。買い物をしていても。友達と笑っていても。心のどこかで、好きな人のことを思い出しているから。でも、心葉はそういう時間も、少し愛おしいなと思います。誰かを好きになったことで、いつもの空が違って見える。いつもの帰り道に、少しだけ物語が生まれる。それって、とても人間らしくて、可愛いことだと思うんです。恋は、苦しい日もあります。うまくいかない日
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