青銅のベルが響く朝
こんにちは!前嶋拳人です。静かな朝の光が差し込む部屋で小さな青銅のベルを軽く指先で弾くと、澄んだ高い音が心地よい余韻を残しながら空間の隅々へとゆっくりと広がっていく。その一瞬の響きを聞いていると、私たちが日々の仕事や組織の中で発する小さな言葉や選択もまた、見えない波紋となって周囲の空気を大きく動かしているのだということに改めて気づかされる。慌ただしい毎日に流されてしまいがちなときほど、こうした澄んだ音色に耳を澄ませる心の余裕を持ち続けたいものだ。ものづくりの世界に身を置いて長くシステムやウェブの仕組みと向き合ってきた私にとって、この感覚は組織のあり方とも深く重なり合っている。大企業の巨大な基幹システムという何重もの鉄板で守られた要塞の中で安全なルールだけに縛られていると、外側の変化や現場が発するリアルな声に気づくのがどうしても遅れてしまう。逆にスタートアップの現場ではスピードが優先されるあまり、その場しのぎの判断が積み重なって根底にある誠実さを見失ってしまうリスクと常に隣り合わせだ。経営であれ開発であれ、組織が健全であり続けるためには、まず目の前で起きている現実を正しく認知することから逃げない姿勢が何よりも大切だ。なんとなく感じている違和感や小さなほころびに蓋をせず、言葉にしてしっかりと向き合い、多様な仲間たちと率直に議論を交わす。そうして導き出された結論を一つずつ丁寧なアクションへとつなげていくプロセスこそが、清らかなベルの音のように組織全体を正しい方向へと導く確かな響きとなるのだと信じている。技術や環境はこれからも目まぐるしく形を変えながら私たちのまわりを流れていくだろう。
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