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私は、一時間以上涙が止まらなかった。 ~「こっからだよ。」という一言。~

先日、テレビで「オモウマい店」を見ていました。能登のお寿司屋さんの特集です。19年前の今日。私は、新潟県中越沖地震を経験しました。だからでしょうか。私は、番組が終わるまで、一時間以上、涙が止まりませんでした。最初に涙が出たのは、店主の言葉ではありません。能登の、ひび割れた道路を見た瞬間でした。私は新潟県柏崎市で、二度の震災を経験しています。だから、あの道路を見ただけで、私は、自分の過去を思い出していました。番組の中で、店主は少しずつ店を掃除していました。そして、最後は店の外の戸です。その瞬間、私は思いました。「もうすぐ営業再開なんだ。」私も、同じように掃除をしていたからです。自己破産後、営業を再開するまでの約三か月。八月の暑い日から、私は毎日店へ通いました。最初は店の中です。目につくものを、一つずつ掃除していきました。長年の油煙でベタついた椅子を磨きながら、止まっていた時間の長さを感じました。営業再開が近づくと、掃除は店の外へ移っていきました。入口の戸。お客様を迎える場所です。テレビの店主が、その戸を掃除し始めた瞬間、あの日の自分と、まったく同じでした。営業を再開した日、お客様から、「待ってたよ。」と言われました。その時、私は初めて気付きました。待っていてくれた人がいた。掃除をしている時、「再開するの?」と声を掛けてくれた人もいました。営業再開後には、「ずっと見てました。」と言ってくださった方もいました。人は、見ていないようで、ちゃんと見てくれていました。その時は気付かなくても、あとになって分かることがあります。番組の最後、店主は静かに言いました。「こっからだよ。」その一言に、
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