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第十章 祖母から受け継いだ祈りと不思議な縁

〜東北に存在するイタコの血筋と、精霊術が結んだ不思議なご縁〜人生を振り返ると、あの時の出来事は偶然ではなかったのだと思う瞬間が数々あります。私にとって、その始まりは幼い頃に見ていた祖母の姿でした。祖母は東北の地で、イタコの家系に生まれ育った人でした。幼い私は、その意味を深く理解していたわけではありません。ただ、祖母が人を思いやり、祈りを大切にし、目には見えない世界への敬意を忘れない姿だけは、今も心に残っています。当時は、それが特別なことだとは思っていませんでした。しかし年月を重ねるにつれ、祖母から受け取っていたものは、言葉ではなく「生き方」だったのだと気づくようになりました。不思議なことに、その後の人生で私は日本を離れ、遠く離れたバリ島で精霊術と出会います。文化も言葉も違う土地。それにもかかわらず、そこで教えられた祈りや自然への敬意、人と人との心を結ぶ考え方には、どこか懐かしさを感じました。まるで、祖母が静かに語りかけてくれているような感覚でした。その時、私は思ったのです。世界は広くても、人の祈りの本質は一つなのかもしれない、と。東北の祈り。バリ島の精霊術。一見するとまったく異なる文化のようでありながら、その根底には、人を思いやり、自然を敬い、見えない世界と調和しようとする心が流れていました。私は、その二つの流れが人生の中で一つに結ばれたことを、ご縁としか言いようがありません。だからこそ、白龍精霊術は特別な力を競うものではありません。人を大切にすること。祈ること。耳を傾けること。そして、人生の意味を問い続けること。その積み重ねこそが、本当の霊術なのだと私は考えています。もし、こ
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