なぜか“落ち着いてます風”の顔になる不思議
深夜の空港って、どうしてあんなに“自分がちょっと特別な人間”みたいな気分になるんでしょうね。誰も見ていないのに、なぜか毎回、私は平然を装ってしまいます。「え? 別に緊張してませんけど?」みたいな顔でスタスタ歩いているのに、心の中では保安検査場の前で水を飲むタイミングを必死に計算しているんですよね。そのギャップが自分でもおかしくて笑えてくる。しかも深夜の空港だと、なぜか毎回格好つけてしまう。旅行客とは違うんだぜ、みたいな顔をして、スーツケースを転がす音に合わせて歩幅まで整えてしまう。誰も見てないのに、誰かに見られている前提で生きている自分がいる。でも、そんな“ちょっと背伸びしてしまう瞬間”って、非日常の入口みたいで私は好きです。人って、気持ちが揺れるときほど本音がちらっと顔を出すから。もし今、あなたの中にも深夜の空港みたいに、平然を装いながらそっと気になっている気持ちがあるなら、きっとそこに、あなたらしい物語の出発点があるんだと思うよ。
0