家が散らかる理由は、片付けが苦手だからではありませんでした
夜の8時過ぎ。長女がお風呂から出てきて、「ママ、お茶ちょうだい」と呼んでいる。ダイニングテーブルには夕飯の食器。シンクにはフライパン。洗濯機の中には乾燥まで終わった洗濯物。部屋を見回すと、終わっていないことばかりだった。でも、その日も私は朝からずっと動いていた。 一日中動いているのに… なぜか家事は終わらない。本当は全部終わらせたい。洗濯物もたたみたい。食器も洗いたい。部屋だって片付けたい。でも、気づくと子どもに呼ばれている。気づくと夕飯の時間になっている。気づくと寝かしつけの時間になっている。だから、「あと一歩だけ」と考えるようになった。洗濯物をたたむ時間はない。でも洗濯機から出してカゴに入れることはできる。それだけで夜、お風呂上がりの洗濯物をすぐ回せる。夕飯の後。本当は一秒でも早く子どもたちをお風呂へ入れたい。でも食器だけキッチンへ運ぶ。洗うところまではできなくても、ダイニングテーブルは空く。子どもたちはそこでお絵描きを始める。保育園から帰宅した日もそうだった。玄関にバッグを置いたまま、まず手を洗わせる。お腹も空いている。機嫌も悪い。片付けまで手が回らない。それでも連絡帳だけ出しておく。カトラリーセットだけシンクへ持っていく。あと一歩だけ。家事を終わらせることはできなくても、流れを少し先へ進める。そんなことを繰り返していた。洗濯物はたたまれていない。食器も残っている。部屋だって完璧ではない。それでも以前より、「明日の自分が困るもの」は減った。子どもが小さい頃の家事は、途中で止まることの連続だった。ー呼ばれる。ー泣かれる。ー待たされる。予定通りには進まない。だから、終わったか
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