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好きかどうかもわからない、でも頭から離れない

ライラックが咲くのは、一瞬だ。街角でふと見かけたとき、足が止まった。あの紫の、くすんだような深さのある色。小さな花びらが鈴なりになって、枝いっぱいに広がっている。近づくと甘い香りが漂ってきて、なんだか遠い記憶を引き戻されるような気持ちになった。ライラックには、こんな言い伝えがある。花びらは通常4枚なのだけれど、たまに5枚のものが見つかることがある。それを見つけた人は幸せになれる、とヨーロッパに古くから伝わっているんですよね。さらに、葉がハートの形をしていることから「初恋」「恋の芽生え」という花言葉が生まれた。誰かに恋した最初のあの感覚を、この花は静かに抱いている。あなたにも、あったんじゃないかと思う。誰かのことが気になりはじめた時、その人のことを考えると胸がざわっとして、でも自分でもまだよくわからない、あの感じ。「好きなのかな」「ただ気になってるだけかな」という境界線上に立っている、あのもどかしさ。最近出会った人がいて、どうにも頭から離れない。でも相手が何を考えているのかわからない。そういうご相談が、わたしのところには本当によく届く。先日、30代の女性からご連絡をいただいた。職場で知り合った男性のことが、じわじわと気になりはじめたというんです。ランチに誘われたり、帰り道が一緒になったりするうちに、自分の中に確かに何かが芽生えているのを感じた。でも相手の本気度がわからない。社交辞令なのか、自分のことを異性として意識してくれているのか。霊視で視えてきたのは、その男性が彼女に対して特別な感情を抱いていること、それは間違いなかった。ただ、彼には過去にひどく傷ついた経験があって、踏み出す
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