1時間のレッスンの裏にある、23時間の人生を想う。
「これさえあれば、明日から日本語教師になれる」——そんな甘い言葉と共に、今は「道具」が簡単に手に入る時代です。
でも、それで”学習者さんのためのレッスン”ができていますか?
「立派なスライドを使って、完璧に教案通りに進めたはずなのに、なぜか手応えがない……」それは、もしかしたら「木」で言うところの、綺麗な花や葉(授業のテクニック)を咲かせることばかりに必死で、それを支える土の下の「根っこ」を忘れてしまっているからかもしれません。1. 「根っこ」は、学習者への「想像力」
私が考える、日本語教師にとって最も大切な「根っこ」は、学習者さんに対する「想像力」です。
レッスンは、長くても1時間や2時間。 圧倒的に、レッスン以外の時間の方が多いですよね。
「レッスンは約1時間程度です。レッスン以外の23時間も考えていますか」
・この語彙を覚えたことで、明日の職場で同僚と一言、挨拶をかわせるようになるだろうか?
・この文法が使えるようになったことで、今まで一人で怖くて行けなかった市役所へ、自分の足で行ってみようと思えるだろうか?・今日習った事により、いつか日本に行きたいと思ってもらえただろうか。 など文法を完璧に説明すること以上に、「この言葉を学んだことで、学習者さんの生活がどう変わるか」を考える事こそが、教える側が持っておいてほしいなと思う、私の考える「根っこ」です。
この根っこがないまま、どんなに立派なスライドを使っても、言葉はただの「記号」として通り過ぎてしまいます。学習者さんの心には、響かないかもしれません。
2. なぜ、この見えない部分を語るのか
今は、誰でも手軽に「教え方」が手
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