私 あなたを 信じてる①
昔は...いや、今も、私はこの言葉が嫌いだった。「信じているから」だって、私にはその言葉が、こう聞こえてしまうから。「信じているから、裏切るな」「信じているから、言う通りにしろ」まるで見えない脅迫のようで、コントロールされるような恐怖を感じてしまうんだ。若かったあの頃、付き合っていた人にこの言葉を使ったことは一度もない。逆に言われた時は、ただ何も言わずに、何とも言えない嫌悪感にじっと堪えた。そして、母親になった今。私は子どもに「あなたのことを信じているよ」とは言わない。それはやっぱり、自分がかつて感じた「命令・脅迫・支配の影」を、子どもに投げかけたくないからなんだと思う。今ふと思い浮かんだのだけど、ドラマでよく見る女性の「信じている」というセリフ。あれにはどこか、悲しみや惨めさ、懇願が含まれているように感じる。わかってもらえるだろうか?つまり、私の中で定義している「信じている」は、ネガティブなものばかりなんだろうね。……なんて、ここまで読んで、「えー!そんな風に感じるなんてちょっと……」ってビックリした人って、どのくらいいるんだろう?もしそう思う人がいたら、すごく興味があるな。きっと、もの凄く純粋にその言葉を受け止めてこられた人なんだろうね。嫌味じゃなくて、本当にそう思う。(②号へつづく)
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