ちゃんと進もうとしているのに、なぜこんなにも苦しいのか
宵灯をひとつ。気づけば、ずっと同じ場所で立ち止まっているような気がする夜があります。
前に進みたい。
変わりたい。
このままではいたくない。
そう思って動いているはずなのに、どこかで歯車が噛み合わない。
やるべきことは見えている。
頭では理解している。
けれど、心だけが少し遅れていて、何かを置いてきてしまったような感覚になる。
まるで、川の流れに手を入れても、水が指の隙間からこぼれていくように。
「これでいいはずなのに」
「間違っていないはずなのに」
そう自分に言い聞かせるほど、胸の奥に小さな違和感が残り続ける。
本当は、不安なのだと思います。
新しい方向へ向かう時、人は「変わること」よりも、「今までの自分を手放してしまうこと」に怖さを感じます。
慣れた景色。
慣れた痛み。
慣れた考え方。
それらを抱えたままなら苦しくても歩けるのに、新しい流れへ入ろうとすると、突然足元が不安定になる。
だから時々、人は自分で自分を止めてしまいます。
まだ準備ができていない気がして。
まだ答えが足りない気がして。
まだ確信が持てない気がして。
でも、本当は。
「怖いまま進む」ということも、変化のひとつなのかもしれません。
完璧に納得してから進める人なんて、きっとほとんどいない。
揺れながら、
迷いながら、
何度も立ち止まりながら。
それでも少しずつ、「こっちかもしれない」を選び続けていく。
その繰り返しでしか、人は新しい場所へ辿り着けないのだと思います。
特に、感受性が強い人ほど、周囲の空気や未来への不安を先に受け取ってしまいます。
だから、「まだ動けない自分」を責めてしまうこともある。
けれど
0