「何が分からないか、分からない」あなたへ。30年前の現場を知る私から伝えたいこと。
「介護保険って何?」「認知症になったらどうなるの?」
そんな風に、目の前の現実に立ちすくんでいませんか?
実は、私たちが当たり前のように使っている「認知症」という言葉。この呼び方に変わったのは、実は2004年のこと。私のような専門職からすれば、つい最近の出来事です。
昔の介護現場それ以前は「痴呆」と呼ばれ、介護の現場も今とは全く違うものでした。
私が経験してきた「介護の暗黒時代」です。私がこの仕事を始めた頃、特別養護老人ホームが認知症の方を受け入れ始めたばかりで、現場はまさに手探り状態で混乱している状態でした。
ケアは「サービス」ではなく「処遇」と呼ばれ、 当時は相手の望むことではなく、こちらが必要と決めたことを行う一方通行の時代でした。
私たちを取り巻く環境も過酷でした。 紙オムツも手袋もなく、素手で布オムツを交換するのが当たり前でした。
介護士達の知識も教育も不十分だったため認知症を理解できず、入居者を罵倒してしまうような悲しい光景も少なくありませんでした。
あの当時、老人ホームでバイキングや旅行ができるなんて夢のまた夢でした。私たちですら何が分かっていないのかが分からなかった今では信じられないような話ですが、専門職である私たちですら、当時は「何を聞けばいいのか、何がわからないのか」すら分からずに、必死でもがいていたのです。
「経験がないから先が見えない」「知識がないから、何が分からないかも分からない」のは当たり前です。昔は三世代が同居し、家で看取るのが日常でした。子供たちは、人がどのように年を取り、弱っていくのかを身近に見て育ちました。特別教育を受ける
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