伝えたいことは絞る
「発信する側」と「受信する側」では、当たり前ですが認識が違います。発信する側に立つと急に伝えたいことが山ほどでてきますが、受信側からするとそれが少しくどかったり、そんなところは気にならない、などということがデザインの仕事にしているとあります。受信する側は結構冷静な目で見ていて発信内容の2割程度しか情報を受け取っていないのかと思います。そう考えるとあれもこれもというよりコレということに絞り込んだ方が情報を伝えられる可能性が高まります。なので最小限に絞ったデザインというのは簡単ではなくて非常に高度な選択が必要になります。なんとなく文字を置いただけのデザインと考え抜いたものではデザインのプロでなくてもそれを感じ取れると思います。映画のタイトルの入れ方ひとつ取っても、プロでなくても「おぉ」となるものがあります。あれもなんとなく置いたというより意図して検証した賜物だということがわかります。まずは絞る、そして絞ったことをどう表現するかということがミニマルでシンプルなデザインの本質ではないでしょうか。
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