あの人の中に、私はまだいるんだろうか
ワスレナグサという名前を聞いたことがありますか?小さな水色の花が、細い茎にたくさん集まって咲く、可憐な花です。英語ではForget-Me-Not、つまりそのまま「私を忘れないで」という名前を持っています。この花には、胸が痛くなるような由来があります。ドナウ川のほとりで、騎士ルドルフが恋人ベルタのためにワスレナグサを摘もうとした。でも足を滑らせて川に落ちてしまった。流されながらも、摘んだ花を恋人に向かって投げて、「私を忘れないで」と言い残した。そういう話なんです。最後の言葉が、愛の言葉じゃなくて、忘れないでという願いだった。その話を読んだとき、なぜかとても胸に迫るものがありました。愛していると伝えることより、忘れないでいてほしいということの方が、ずっと切実だったんでしょうね。あなたにも、忘れられない人がいますか?もう会えなくなった人。終わってしまった関係。自分から離れていってしまった人。あるいは、向こうから去っていった人。どんな別れ方であっても、今でも心のどこかに居座り続けている、そういう人が。時間が経てば忘れられると思っていた。でも、ふとした瞬間にまた思い出す。似た声を聞いただけで、胸がざわつく。あの人は今どうしているんだろうと、考えてしまう夜がある。忘れようとするほど、思い出してしまうこと、ありますよね。そして逆に、自分が誰かの記憶の中に残っているのかどうかが、気になることも。あの人の中に、自分はまだいるんだろうか。それとも、もうすっかり忘れられてしまったんだろうか。霊視をしていると、人と人の縁というものが、時間や距離に関係なくそこにあり続けるのが視えます。別れた後も、縁のエ
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