聞き屋を始めた理由
結婚して、愛する塊のような娘をこの手に抱いたとき、「この子を何が何でも守る。最良の選択をする」と心に誓いました。
その2年後には息子も生まれ、毎日はバタバタだけれど、愛にあふれていました。
その頃、夫が仕事で窮地に立たされていたことを、私は知りませんでした。
余裕がなくなった夫のあたりは強くなり、子どもたちと自分を守るために、家庭の中で対立が増えていきました。
幼い子どもにとって一番大事なのは「家庭の安定」のはずなのに、
なぜ声の大きい人に合わせるのが当たり前になっているんだろう?
そう思いながらも、親に話せば心配をかける、ママ友に話せば噂になりそうで、
私はだんだん「誰にも話せなくなって」いきました。
そして、吐き出し先に選んでしまったのは、自分の子どもたち。
そのツケが、少しずつ家族の心を削っていきました。
順調に育っていると思っていた娘に、はっきりとした異変が出たのは中1のとき。
「学校に行けない。怖くて行けない。味方がいない。」
明るくてリーダーシップがあり、多少のことではへこたれないと思っていた娘は、
実は「頑張っても報われない世界」に一人で立っていたのだと気づきました。
あの時、私を支えてくれたのは、遠く離れた場所でつながった友人たちでした。
リアルでは言えない本音を聞いてもらい、「それはつらかったね」と受け止めてもらえたことで、
ようやく私は自分を責めることを少しずつやめられたのだと思います。
女性は、結婚や出産で環境が変わり、孤立しやすいポジションに置かれがちです。
「こんなこと誰にも話せない」と思って抱え込んでいる胸の内を、
ちょっとだけでもこぼしてみたら、そ
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