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ちゃぶ台日記Vol. 41「あの日、何も言わず辞めてしまった理由」

あの日、介護士ショウさんの歌に、心を掴まれた。認知症の方の気持ちを代弁するその歌は、どこかで聞いたことのある声のようで、胸の奥に静かに入り込んできた。そして今日、更新されていた新しい曲。今度はショウさん自身の気持ちを歌っているようだった。気の利いた言葉も魔法のような力も私は何ひとつ持っていないけれど入居者さんの悲鳴誰かのため息溢さないようにそっと拾い集める(歌詞より)私は、介護の仕事が嫌いだったわけじゃない。辞めてしまった理由は、人間関係に、心が耐えられなかったから。「いろんな人が来るけれど、楓さんは心に残るヘルパーさんです」ご利用者様にそう言っていただいたことがある。あの言葉は、今でも忘れていない。できないことがひとつずつ増えていく中でも、人を思いやる気持ちや、感謝の心は、むしろ強くなっていく。長い人生を生きて来た方の言葉には、重みがあって、あたたかくて、だからこそ、まっすぐ心に届く。ショウさんの歌を聴いていると、あの方の顔が浮かぶ。何も言わずに辞めてしまったこと。ごめんなさい。「今日はお休みかな」最初は、そう思ってくれていたかもしれない。でも――次の日、その次の日も。本当は、最後まで見届けたかった。それが、私の後悔。でも、あのときはもう――限界だった。歌の中でショウさんは言う。「魔法のような力はない」と。でも、本当にそうだろうか。人の気持ちに寄り添い、言葉にならない想いを拾い上げ、それを誰かに届けること。それはきっと、目には見えない“魔法“なんだと思う。この歌に共感する人は、きっとたくさんいると思う。私も、そのひとり。人の気持ちを想像できる人が、ひとりでもいる場所は、きっと
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もしも自分の親が、外出先で突然便を漏らしたら――あなたはどうしますか?

僕はある会社で、こう質問したことがあります。「あなたの親が、いきなり商業施設やデパートで便を漏らしたら対処できますか?対処できる方は手を挙げてください。」結果はこうでした。男性社員は誰も手を挙げず、女性社員は7人中3人が手を挙げました。その3人の女性社員に「なぜ親の便を処理できると思いますか?」と聞くと、全員がこう答えました。「自分の子どもを育ててきたからです。」子どもと親では立場が真逆です…。でも、その認識が現実です。では、あなたはどうでしょうか。少し想像してみてください。買い物中のスーパー。レジ待ちの列。親が急に立ち止まり、落ち着かない様子を見せる。「どうしたの?」と声をかけた瞬間、状況を察する。――間に合わなかった。周囲の視線。親の落ち込んだ表情。どう対応すればいいのか分からない焦り。帰宅後、多くの人はこう考え始めます。「もう外出は無理かもしれない」、「自分がもっと時間を取るべきではないか」、「仕事を減らすしかないのだろうか」実際、僕自身もこの経験を何度かしています。最初は何が起きたのか理解できず、パニックになりました。しかし、この出来事は“突然の事故”ではありません。身体や認知機能の変化が積み重なった結果であることが少なくないのです。なぜ外出先で失禁、失便が起きるのか背景には、次のような変化があります。① 認知症による影響・トイレの場所を即座に判断できない・便意を感じてから行動に移すまでに時間がかかる・「まだ大丈夫」と誤認してしまう脳では「まだ間に合う」と思っていても、実際の身体は限界に近いのです。このズレがいきなり起こります。② 身体機能の衰え僕が見てきた中で共通して
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