【外貨建て保険編|第2話】 為替リスクの本質 ──円高になったら何が起きるのか?
円安のとき、外貨建て保険は魅力的に見えます。「ほら、ドルは強い」しかし、為替は一直線に動きません。必ず、揺れます。問題は――その“揺れ”が、あなたの解約タイミングと重なったときです。■ 為替リスクとは何か為替リスクとは、ドルで増えていても円に戻すと減る可能性があるということ。単純です。たとえば――加入時:1ドル=150円解約時:1ドル=120円ドルで資産が増えていても、円に戻せば目減りする。これが為替リスク。でも営業トークでは、ここは軽く触れる程度。なぜなら、「長期なら大丈夫」と言えば、話は前に進むから。■ 本当に“長期なら大丈夫”か?長期で持てば、為替は平均化する。確かに理屈はあります。しかし、解約の理由は為替の都合ではありません。・資金が必要になった・家計が苦しくなった・別の投資に回したくなったそのときが円高だったら?為替は待ってくれません。ここが、外貨建ての一番静かな怖さ。■ リスクを取っているのは誰か外貨建て保険は、為替リスクを契約者が負う設計です。保険会社ではない。あなたです。だからこそ、「ドルだから安心」この理由で入るのは危うい。安心を買う商品ではなく、為替という波に乗る商品。この認識が必要です。■ 外貨建ては選択肢の一つ誤解しないでほしい。外貨建てが悪いわけではない。・為替の変動を受け入れられる人・円資産と分散したい人・途中解約の可能性が低い人には合理的な場合もある。ただし、「なんとなく増えそう」この理由なら、一度立ち止まる。それだけで十分です。■ 次回予告次回は、「手数料構造」外貨建て保険は、なぜ“最初から差し引かれている”のか。増える前に減っている。その仕組み
0