【保険編|第1話】 保険は「安心」を買う商品ではない ──“責任の置き場所”を決める契約です
保険という言葉を聞くと、多くの方が「安心」「備え」「もしものため」というイメージを思い浮かべます。それ自体は、間違いではありません。ただし、そのイメージだけで保険を考え始めてしまうと、判断を誤りやすくなります。なぜなら、保険とは本来、安心を得るための商品ではないからです。■ 保険が実際にしていること保険がしていることは、とてもシンプルです。それは、「何かが起きたとき、誰がどこまで責任を持つのか」を、あらかじめ決めておくことです。 ・病気になったとき ・事故が起きたとき ・働けなくなったとき ・万が一のことが起きたときその場で慌てて決めるのではなく、事前に線を引いておく。これが、保険契約の本質です。■ 「安心」という言葉がズレを生む問題になるのは、保険を「安心を買うもの」として捉えてしまうことです。安心を基準に考えると、判断はこうなりがちです。 ・不安だから入る ・みんなが入っているから入る ・勧められたから入るしかしこの順番では、「責任がどこに置かれているか」を確認する前に、契約が終わってしまいます。■ 保険は“守る”のではなく“分ける”保険は、すべてを守ってくれる存在ではありません。 ・ここまでは保険が対応する ・ここから先は自分で対応するその境界線を、契約という形で分けているだけです。この線引きを理解しないまま「安心できるかどうか」で選んでしまうと、あとになって違和感が生まれます。■ 「入っているのに困る」理由よく聞く言葉があります。「保険に入っているのに、思ったほど助けられなかった」これは、保険会社が悪いわけでも、契約者が不注意だったわけでもありません。
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