なぜジュエリーCADでは最初に制作の目的をお聞きするのでしょうか?
同じリングでも、展示会に出すリングと、毎日使うリングでは、考えることが少し違います。1個作るための設計と多数作るための設計では作り方が違うことがあるということです。何が違うのでしょうか?自分用の1個であれば、留める予定の石を徹底的に正確にかたどって、その石がきちんと収まるように作ります。サイズはできるだけ、あとから切って直さなくてもいいように、その人に合うものにしていきます。例えば、希望サイズが12号であれば鋳造・磨き仕上げで12号か、または気持ち分小さくなるのを理想とします。この場合は量産はしないということであればゴム型取りでの収縮も考慮に入れる必要がありません。一方、販売用の商品の原型をご依頼される場合は、石留がある場合は、1個の石の個性を追求するよりも、一般的な定型サイズの石を念頭に製作します。表からは見えにくいけれど石の個性が一番出る、裏側部分について、石座は浅く掘ります。爪は少し長めにしておきます。リングサイズは特に個人使用の場合と変えることはありませんが、サイズ展開の場合はリング全体のカーブを変えるため、デザイン自体をカーブに沿わせて変形していきます。オーダーメイドならではのサイズ展開となります。そのほか、マルカン。留め具、接続パーツなどは既製品を使うのか、一体化して設計するのか、その辺も生産目的に合わせて提案します。このように、同じように見えるジュエリーでも、1点だけ制作する場合と、商品として複数制作する場合では、CAD設計の段階から考え方が変わってきます。そのため、ご依頼の際には「何を作りたいか」だけでなく、「自分用に1点だけ作りたい」「まずは試作品を作ってみた
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