「判断しない」という選択肢が、いちばん安心だった話
世の中には、「どれが正解ですか?」「どれを選べばいいですか?」という問いがあふれています。契約、保険、通信、仕事の条件。何かを決めなければならない場面では、とにかく“答え”を早く知りたくなるものです。でも実際に多いのは、正解が分からなくて困っているのではなく、よく分からないまま決めさせられそうで不安という状態です。誰かの説明を聞いても、専門用語が多かったり、都合の良い話だけが強調されていたりすると、「結局、自分は何に同意しているんだろう?」という感覚だけが残ります。そんな場面で、私がやっているのはアドバイスをすることでも、判断を代わりに下すことでもありません。やっているのは、ただ一つ。状況を整理して、見える形にすること。・どんな条件があるのか・何が含まれていて、何が含まれていないのか・続けた場合、どんな前提で進むのかそれを日常の言葉に置き換えて、落ち着いて眺められる状態にします。不思議なことに、それだけで気持ちはかなり楽になります。「まだ決めなくていい」「判断は自分で持っていていい」そう思えるだけで、焦りや不安は一段落ち着くものです。判断しない、という選択肢は逃げではありません。むしろ、判断を取り戻すための準備です。決めるのは、いつでも自分。その前に、状況を整理する場所があってもいい。私は、そんな役割でいられたらと思っています。
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