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一枚の紙にいたるまで【No.1 プロローグ】

 一枚の紙とは、建築基準法第7条の2第5項の規定による「検査済証」のことです。 一軒の家ができるまでには、土地の開発から始まり幾多の工程を積み重ね、完成・引き渡しで完了します。その完了時に交付される一枚の紙「検査済証」を受け取るまでのほんの一部をお話しします。 ほんの一部とは、クライアントと私の打合せ内容です。打合せ内容は、平面計画(間取り)、立面計画(外観)、仕様(材料選定)、住宅設備(キッチン・ユニットバス・洗面台・便器など)、スペック(構造・温熱環境など)、インテリアコーディネイト(色柄)、外構計画(外回り)です。これらの打合せを短ければ1ヶ月、長ければ1年近くを掛けます。 これだけ沢山のことを、ほんの一部と言えば大変失礼な表現ですが、建築を受ける側にとっては、土地の開発から始まり、アフターメンテナンスを考えますと何年もの期間になります。 クライアントにとっても、家を建てようと決心するまでの助走期間から、そこに何十年も住まい続けることを考慮しましたら、50年、60年もの期間になりますので。 テーマとしましては次の各項目からランダムにお話ししてゆきます。①こんな平面計画・立面計画いいね。②これは便利!生活しやすくなる。③なんでこのようになるの?④お金を考慮すると・・・⑤やっちまったなぁ!! 建築の三大要素を、『強・用・美』「強がなければ用は果たせない、強と用がなければ美は形だけのもの、そして、美がなければ建築とはいえない。」と言われています。私のお話の内容も詰まるところここに行き着くわけですが、プラス『金』が必要です。費用対効果を考えない建築はあり得ませんので。
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