なぜデータサイエンスは「ハードウェアの話」から始まるのか ― コンピュータとデータベースの基礎【データサイエンスを支える情報工学入門①】
これまで「データサイエンス入門」シリーズとして、確率やデータの可視化、回帰分析といった数学寄りの内容を紹介してきましたが、今回からは新しいシリーズとして、「データサイエンス入門」講義の中でも、コンピュータサイエンス・情報工学寄りの回の資料をもとに整理していきます。IT エンジニアを目指す身としては、実はこちらの内容のほうが日々の実務に直結してくる部分も多いはずなので、気合を入れて取り組んでいきます。第1回のテーマは「コンピュータとデータベース」です。なぜ「ハードウェアの話」から始まるのかデータサイエンスの入門講義というと、統計や機械学習のアルゴリズムから入るイメージがあるかもしれませんが、この講義ではあえて、コンピュータのハードウェアの仕組みから話が始まります。その理由は、「ハードの構成・性能とデータサイエンスは不可分」だからです。データ分析をしていると、必ずと言っていいほど次のような問いにぶつかります。どこにボトルネック(処理が遅くなる原因)が発生するか?コストはどのくらいかかるのか?アルゴリズムを工夫して解決するのか、それともハードウェアの性能で力技で解決するのか、どちらを取るべきか?これらの問いに答えるには、コンピュータがそもそもどういう仕組みで動いているのかを知っておく必要がある、というわけです。この講義全体を通してのキーワードは「スケーラビリティ(Scalability)」です。データサイエンスで扱うのは膨大な数・種類のデータであり、そのデータを実用的な時間で処理するための基盤が「データベース」、データ数に対して処理時間がどう増えるかを考えるのが「アルゴリズム」、パラ
0