「癪に障る」って?
「癪に障る」──いきなり不穏な言葉ですみません。でも、こういう心理状態や感情の動き、描写しろと言われてイメージや実感が湧きますか?自分自身でも、「癪に障る」体験は人生でしているはず。でも、いきなり言語化しようとしてもなかなかできないのではないでしょうか。(書く訓練をしている方は、できるかもしれません。)小説を書いていると、登場人物のいっていのシチュエーションで、こういう感情や心理状態を表す言葉が湧いてくることがあります。私はそういうとき、しめた! と思います。この人物は今生きている、と手応えを感じるから。でも、そういう瞬間も書くことの醍醐味ですが、ふだんから、自分の・あるいは他人の感情に敏感になって、自分の既知の言葉で適切なものは、何らかの形で保存しておくといいと思います。特に嫌な感情。人によって違うとは思うけれど、嫌な感情を冷徹に見つめるというのは、かなり困難なことではないでしょうか。一人の人間としては、嫌な記憶はさっさと忘れたいとも思いますが、一人の書き手と思えば、そういう体験もしめたもの。言語化するのも苦しいかもしれないけれど、いいこと・ハッピーなことだけ書くのが小説ではないですよね。ネガティブな・嫌な感情・心理状態こそ、メモなどで保存しておくことを推奨いたします。そのときのシチュエーションも込みで。
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