探偵のリアルと、やかましい客
「奥さんが、もう何日も家に帰ってきません。」
電話口の男性からの相談だ。
しばらく前から離婚を迫られているらしい。
ご本人だけでなく、お母様とも相談のうえで、私たちに依頼することになった。
初日:大雨の中での追跡
調査初日は、土砂降りの雨だった。
奥さんの職場近くで2時間以上待機。
傘越しに視界は悪く、初見ということもあり、まず対象を見つけるのが一苦労。
ようやく姿を確認できたのは、退勤時。
そのまま駅へ向かい、ホームで見知らぬ男性と合流。
電車に乗り、数駅先で降りた。スーパーでの観察
駅ビルのスーパーに立ち寄った2人を、少し離れた場所から観察する。
買い物カゴに何を入れているか。
歩く距離感、表情、さりげないボディタッチ。
できるだけ細かい情報を押さえたい。
お客さんは、そういう"細部"を求めている。
そのような報告をしないと納得しないもんだ。(※ぶっちゃけ尾行が目的なら道中の撮影なんてしたくない)ただ、距離を詰めすぎれば失敗する。
一瞬の油断で、すべてが終わる。
そのバランスが、難しい。
買い物を終えた2人は、もう雨の上がった夜道へ。
人通りの少ない暗い道を、気づかれぬように追う。
やがて、オートロック付きのアパートに入っていった。
翌朝:決定的な1枚
夜通しの張り込みを終え、翌朝。
ついに、2人揃って出てくる瞬間を正面から撮影することに成功。
顔、服装、荷物、距離感。
一切のブレなく、押さえられた。
これで十分とも言えるが、私たちはさらに証拠を積み重ねた。
その後も3日間、対象者たちの行動を追跡。
同様にアパートへの出入り、生活の様子、親密なやりとりなどをしっかり撮影し、
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