「思考は現実化する」の落とし穴。大切なのは、思考ではなかった。
「思考は現実化する」という言葉を、耳にしたことがある方は多いかもしれません。たしかに、私たちが意識を向けたものが、現実に影響を与えるのは事実です。ですが、ここにはひとつ大きな落とし穴があります。それは、思考そのものではなく「感情」が現実をつくっているという事実です。思考と感情。この二つは一見、同じように見えて全く違います。たとえば、あなたが「絶対できる!」「うまくいく!」と何度も言い聞かせていたとします。けれどその裏側で、心のどこかに「できなかったらどうしよう」「本当は無理なんじゃないか」そんな小さな不安や恐れが浮かび上がっているとしたら…。たとえ表面では「できる!」と声高に唱えていても、潜在意識が発している“できないかもしれない”という波動が、現実に影響を及ぼしてしまうのです。言い聞かせれば言い聞かせるほどに、「本当はできていない」「今は手にしていない」そんな現実を自分自身の手で引き寄せてしまう。これが、思考は現実化する、のワナです。では、いったいどうすればいいのでしょうか?答えはたったひとつ。無意識に浮かび上がってくる「できないかもしれない」という不安を無視しないことです。否定したり、押し込めたり、無理にポジティブに塗り替えようとしなくていい。ただ、こう声をかけてあげればいいのです。「そうか、そう思うんだね。それもしょうがないよね。でも、うん、大丈夫だよ。」この一言で、心の奥に潜んでいた恐れも、不安も、受け入れられたと感じて、少しずつ落ち着いていきます。まるで、未知の世界の前で足がすくみ動けない子どもに、手を差し伸べて、安心させるように。「一緒に行こう」―そう優しく語りかけ
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