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キッチンのありかたの変遷

キッチンを、「食事を作る場所」と捉えると、「キッチン」とは呼べないかもしれないけれど、太古の昔の「炉」から「キッチン」は随分と変化してきました。私は「キッチン」って面白いなぁと思い、「キッチンのありかたによって、コミュニケーションのありかたも変わってくるのだなぁ」と思ったのは、バブル期後期にインテリアの勉強をしていた頃でした。キッチンのショールームを何ヶ所も巡り、カタログを集め、本を読み、思ったことは「キッチンはもっと自由であっていい」ということと、「キッチンのレイアウト次第で作業性だけでなく、コミュニケーションも変わってくるのだ」ということでした。何台もキッチンを見て、印象的だったキッチンはふた通りあって、ひとつはプロが使うキッチンのように中華鍋を大胆に使えるようなガスコンロを設置したスタイル、そしてもうひとつは、オープンなアイランド型で家族や友人達でキッチンを囲み、共同で食事を作りながらコミュニケーションを楽しくとれるようなスタイルでした。それはそれまで私が普通に見ていた、背中を見せてキッチンに向かう閉鎖的なイメージからかけ離れたもののように思えました。母親が家族の夕食を作るために家族に背中を見せるのは当たり前だった時代に育ってきた私には衝撃的にも思えました。それの対面式スタイルは、今となっては当たり前のスタイルになっていますが、日本では、土間に台所があった時代、北向きの部屋に独立して台所があった時代もあったものです。それが洋風化でダイニングキッチンという概念が生まれ、家族に背中を向けるのは変わらないまでも食卓の近くにキッチンが設置される時代をへて、今ではLDK時代になり、
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