絞り込み条件を変更する
検索条件を絞り込む

すべてのカテゴリ

1 件中 1 - 1 件表示
カバー画像

コラム 92 株式投資におけるコロケーションとは

 株価がどうやって決まるのかを深く掘り下げると、その裏側で動く高度な仕組みや投資家の駆け引き、そして市場そのものの性質に驚かされます。特に、近年の株式市場を語る上で外せないのが、高速取引(HFT)と、それを支える「コロケーション」と呼ばれる技術です。このコロケーション、私たちの日常生活からは少し離れた概念ですが、仕組みを理解すると、現代の投資環境がどれほど進化しているかを実感できます。  コロケーションとは、証券取引所の近く、場合によっては取引所そのものの敷地内に取引サーバーを設置することを指します。目的は単純で、取引スピードを限界まで速くすること。データが移動する距離が短ければ短いほど、注文を出してからそれが取引所に届くまでの遅延(レイテンシ)が減ります。このわずかな時間の短縮が、高速取引においては利益と損失を分ける決定的な要因となります。想像してみてください。あなたが東京にいて、ニューヨーク証券取引所に注文を出すとします。この場合、データは地球の裏側を回ることになり、光ファイバー回線を使っても数十ミリ秒(1秒の1,000分の数十)程度の遅れが生じます。その間に、取引所のすぐ隣にサーバーを置いている高速取引業者は、その注文に基づいて先に取引を成立させることができます。この「数ミリ秒の差」を埋めるために、HFT業者はコロケーションに多額の投資をしているのです。さらに進化した仕組みとして、光ファイバー通信だけではなく、マイクロ波通信も活用されています。光ファイバーは地中に敷設されるため、ルートが複雑になりがちですが、マイクロ波は直線的な電波通信を利用するため、さらに速い通信が可能
0
1 件中 1 - 1