276号・戦後~1970年台に建てられた木造住宅は要注意
日本建築の代表とも言える法隆寺のような神社仏閣や、桂離宮に見られる数寄屋建築などは、代々、受け継がれてきた技量のある棟梁、大工、職人さんによる伝統的な工法によってつくられていて、その後も建築守りによって代々、維持管理され、補修、修繕、改築、大改修が繰り返えされて今日に至っています。
そのことを世界最古の木造建築である法隆寺は1400年以上の時を経て、風、雨、雷、地震に耐えて現存しています。だから「木造住宅も地震に強く長持ちする」というのは詭弁にすぎません。
戦前の伝統的工法による木造建築と戦後の木造住宅とは全く異なる工法です。というのも戦後、1950(昭和25)年に建築基準法が交付され、建築確認申請業務は義務付けられたものの、大工であれば誰でも建築のできる木造住宅となってしまいました。確認申請といっても、配置図、平面図、立面図を添付して申請、その申請書に添付の建物が建築基準法に合致さえしていれば、受け付けた行政は建築確認通知書として交付していました。
ただ、竣工検査済書を受領してはじめて、その建物は合法適合建築物ですが、竣工検査済書発行の依頼をしなければ、申請書に添付した建物と多少違っていても近隣からの指摘、建築パトロールで引っかからなければわかりませんでした。また、当時は構造体の検査はなかったので施工業者次第のところがありました。
銀行も確認通知書があれば融資は実行されていました。つまり、申請とは異なる住宅を建てていても、竣工検査依頼手続きさえしなければ、違法であっても黙認みたいなところがありました。なので、当時の建築基準法はザル法(何でもありという意味で
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