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なぜ不安な夜に、人は占いを開いてしまうのか

第一章:夜は判断力が落ちる時間帯である昼間は、そこまで気にしていなかったこと。仕事のミス。既読がつかないLINE。将来の収入。それが夜になると、急に大きく見えてくる。理由は、性格ではない。脳の仕組みだ。人間の脳には「前頭前野」と呼ばれる部位がある。ここは理性や判断、論理的思考を司る場所だ。昼間はここがよく働いている。「まあ大丈夫だろう」「今は考えても仕方ない」そうやって物事を整理してくれる。だが夜になると、疲労が溜まり、この前頭前野の働きが弱まる。代わりに活発になるのが「扁桃体」。不安や恐怖を感じる部分だ。つまり――夜は、理性より感情が強くなる時間帯なのである。これは気のせいではない。脳科学的に自然な現象だ。だから夜は、・将来が急に怖くなる・人間関係を悪く想像してしまう・最悪のケースを想定するこうした思考が増える。そしてその瞬間、人は「確かなもの」を求める。数字でもいい。誰かの言葉でもいい。未来のヒントでもいい。そこで、占いを開く。未来を知りたいからではない。揺れている感情を、少し整えたいだけなのだ。次回は、「人はなぜ“不確実性”に耐えられないのか」を書きたいと思います
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