昔、経営者であることを自慢していたあの人は、今どうしているのか
昔、いた。会うたびにこう言う人が。「俺、経営者だからさ」「雇われとは違うんだよ」「自由だし、時間も金もある」名刺を出すたび、肩書きを語るたび、どこか誇らしげだった。あの人は、今どうしているのだろう。経営者という「肩書き」は、期限付きだ経営者であること自体は、何も悪くない。挑戦だし、責任だし、尊敬されるべき立場でもある。ただ一つ、多くの人が見落とす事実がある。経営者という肩書きには、更新期限がある。利益が出なくなれば終わる信用を失えば終わる体力が尽きれば終わるそれは資格でも、勲章でもない。結果で更新され続ける立場だ。自慢が多い経営者ほど、未来の話をしない思い返してみると、自慢が多かった人ほど、こんな話をしていなかった。5年後、どうなっていたいか誰に価値を届けているのか何を積み上げているのか代わりに語っていたのは、今の売上今の人脈今の自由すべて「今」の話だ。経営は、今を語りすぎた瞬間から、静かに傾き始める。目立たなかった経営者ほど、今も残っている一方で、当時あまり目立たなかった人たち。経営者だと強調しない肩書きを使わない仕事の話しかしないそういう人ほど、今もどこかで、淡々と事業を続けている。SNSで見かけない。飲み会にも来ない。だが、消えていない。経営者は「なるもの」ではなく「続けるもの」経営者になること自体は、正直、難しくない。会社を作ればいい。開業届を出せばいい。難しいのは、経営者であり続けることだ。誰にも褒められない時期結果が出ない時期判断を誤った夜それを越えて、なお続ける人だけが、「今もいる」。自慢は、未来を削る自慢そのものが悪いわけではない。だが、自慢が多い人は、だいたい
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