認知症の男性から学んだ世界
さて、、、
私は本業はケアマネ。
介護保険制度で主に要介護の高齢者の方のお身体の状態をお聞きしたり
介護保険サービスが問題なく利用できているか?
など、伺うのですが
私は、カウンセリングの学びをしていると
高齢者の本質の声をキャッチしていこうと、相談時間が徐々に長くなっています。
忙しい方や、あまり時間をかけたくない利用者の方は
さくっと最低限の相談支援をして訪問終了となりますが
訪問時間を気にしない方や話しをしたいという方は話しの掘り下げをさせて頂いています。
昨日、訪問したご夫婦のお宅で、利用者は認知症の夫。
妻は介護保険制度は利用していないの、一般の高齢者ですが、高齢になったことで、自分もいつ認知症になるか分からない。
また転倒してしまったら、今までの生活ができるか分からないと仰っていました。
利用者の認知症の夫は
「妻も高齢だし、僕もアルツハイマー型認知症と診断がつき
こずえさんの質問に答えようと頭で考えているうちに、どんな質問だったか?何を言おうか?全て忘れてしまうから本当に怖いんだよ。」
認知症の恐ろしさや、夫婦だけでの生活の不安が顕在的に表面に出ていたのですが
いろいろ話しを聴いていると
「だけど、認知症になってから、周りにお世話になっている。
そんな時に良い人ばかりだと気づいたことなんだ。だから、僕はただただ、目の前の人に感謝の気持ちを持つことしかできない。ただそれだけだよ。」
と言われ、不安だと仰っていましたが、徐々に心の本音では感謝の気持ちを持っているなんて・・・
私は胸が温かくなりました。
認知症の夫は、周りの世界は温かい人しかいない。だからどんな人にでも
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