理不尽さも抱きしめる
6月の晦日は、夏越の大祓。夏越の大祓は、この半年間の穢れや悪(あ)しきことを祓い、残り半年の無病息災を祈る神事です。多くの神社では茅の輪が置かれ、参拝者は厄落しを願い、それをくぐります。水無月というお菓子を食べたりもします。6月の晦日。もう、半年が経つのですね。元旦に起きた大地震。私の住む市では1万棟を越える建物被害がありました。めくれあがった道路は、とりあえず補修されましたが(ひび割れて解体を待つ建物が雑草に覆われつつあります)いまだ、復興のさなかにあります。数年前のものになりますが、茅の輪の美しい御朱印。この御朱印をいただいた神社さんは、私が住む所より更に更に大きな被害を被った街にあります。地震の後、拝殿、社務所共に倒壊したというニュースを見て、言葉もありませんでした。今は参拝することが叶いません。理不尽にやってきた、悪(あ)しきこと。それに引きずられ、つぶされそうになる時、支えになるのはなんだろう、と考えます。地震被害の大きかった街は、豊かな伝統文化が継承されていて、子どもから大人まで地域のお祭りをとても大切にされているそうです。神社さんは、お祭りの曳山と奉灯を修復するためクラウドファンディングをされています。生活もまだ元に戻らないのにと思われるかもしれないけれど、たとえ生活が戻っても、地域の心の拠りどころが戻らなければ本当の復興とはいえないのではないか、と、神社の禰宜さんはおっしゃっています。復興は、ただ家が建つだけではなく、地域文化が蘇らなければいけない、と。目の前にあるいろいろな困難、仕方のないこと、あきらめの気持ち。それらを吹き飛ばしてくれるのは、共通の心の拠りど
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