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『透明な夜の香り』を読んで

しばらくこの余韻に浸っていたいそんな本です。抱えているものに押しつぶされている一香。一香が働くことになった、絵本に出て来るような洋館。そこで出会う調香、朔。仲間の新城、源さん。とても静かで繊細な研ぎ澄まされた香りの世界。文字だけなのに、様々な香りが満たしてくる感覚。一香の心の揺れ動き、優美で、繊細、冷静で少し怖い、不思議な朔に引き込まれます。現実の世界から離れて本の世界の中、香りとピンと張りつめた緊張感、アンティークな世界観、まだその余韻にひたっていたい私でした。
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