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983.「朝起きられない」は「睡眠不足」とは限らない

「朝起きられない」は「睡眠不足」とは限らない  精神科医が指摘する“病気”の可能性 起床時に布団やベッドからなかなか起き上がれないことはありませんか。一時的なものであれば問題ないかもしれませんが、その状態が何日も続くと病気の可能性を疑いたくなります。朝、起きられない場合、どのような要因が考えられるのでしょうか。「出雲いいじまクリニック」(島根県出雲市)院長で、精神科医・総合診療医の飯島慶郎さんに聞きました。 「うつ」「熟眠障害」の可能性 Q.起床時に布団やベッドからなかなか起き上がれないことがあります。この場合、どのような要因が考えられるのでしょうか。 飯島さん「朝、なかなか起きられないことを『起床困難』といいます。起床困難の要因は多岐にわたるため、『生活習慣による起床困難』と『精神疾患による起床困難』とを分けて考えるのが良いでしょう。 まずは生活習慣の側面から考えてみます。OECD(経済協力開発機構)の2021年の調査によると、『日本人の平均睡眠時間は7時間22分で、各国平均の8時間28分よりも1時間以上短く、33カ国の中で最も短い』という結果が出ています。 この睡眠時間は、日本人の睡眠に関する疫学研究から示されている推奨睡眠時間(成人で7~9時間)の下限に近い値であり、依然として多くの日本人が十分な睡眠時間を確保できていない可能性があるのがよく分かります。 慢性的な睡眠不足が続くと、必要とされる最適な睡眠時間と実際の睡眠時間の差分が積み重なり、睡眠負債(sleep debt)となっていきます。睡眠負債が解消されないまま日常生活を送ると、起床時の強い眠気に悩
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702.抑うつ、パニック発作、不安…精神科“治療”入院と退院はどういう判断?

抑うつ、パニック発作、不安…精神科“治療”入院と退院はどういう判断?  精神科医に詳しく聞いた 著名人が自身のメンタルヘルス不調の経験を語ったりすることがあります。また、自身が「なにか気持ちが優れない」「なかなか寝られない」「不安に駆られる」といった症状を感じたりすることもあると思います。そこで、「精神科」と「心療内科」の違いをはじめ、「精神科」の外来治療、入院や退院などについて、精神科専門医の田中伸一郎さんに聞きました。 日常生活に影響、服薬の管理が不可能、身体的な衰弱などで判断 Q.まず、「精神科」と「心療内科」の違いを教えてください。 田中さん「簡単にいうと、メンタルの不調なら『精神科』で、体調不良なら『心療内科』です。  ただ、心身相関といわれるように、心と体は互いに影響し合っているので、心と体、どちらも調子が悪いとか、どっちが不調なのかわからないということもあるでしょう。  採血などの検査を希望する場合は『心療内科』を選択し、背景に悩み事、困り事がある場合は『精神科』を選ぶのがよいと思います」 Q.では、どのような症状が出たら、「精神科」の外来治療を受けるべきでしょうか。また、どのような治療が行われるのでしょうか。 田中さん「何か悩んでいたり、不安やイライラといった以下のような症状で困っていたりして、日常生活にも影響が出ている場合には、精神科(メンタルクリニックなど)を受診することを考えてください。わかりやすくいうと、『悩みごと/症状での困りごと』があり、生きづらい時には受診を検討するということです。 症状としては、『抑うつ(気分が晴れない)』『
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1004.気分がなかなか晴れないもしかしてうつ病? 

気分がなかなか晴れないもしかしてうつ病?  心理カウンセラーに聞くNG行為&対処法 1月が間もなく終わりますが、気分が沈んだまま新年を迎えた人の中には、いまだに気分が晴れない人もいるようです。この場合、どのような原因が考えられるのでしょうか。また、この状態を放置した場合、どのようなリスクが生じる可能性があるのでしょうか。気分が晴れないときのNG行為や対処法などについて、心理カウンセラーの平井綾乃さんに聞きました。 業務時に「最初から飛ばす」のはNG Q.新しい年を迎えても、なぜか気分が晴れないことがあります。この場合、どのような原因が考えられるのでしょうか。 平井さん「いくつか原因が考えられます。例えば、新年はおめでたいものですが『旧年の喪失』という意味では実は悲しいものです。 昔から人々は大みそかに寺で除夜の鐘を聞いて、年が明けると初詣に出かけますが、これは寺で一年に感謝してお別れし、新年に邪気を払って新しい一年が良い年になるようにお願いしています。これらの行事は『区切りをつける』という意味では理にかなっていると言えるでしょう。 また、年が変わっても『去年の積み重ね』がそのままリセットされるわけではありませんよね。例えば昨年にストレスが過剰にかかる状況が続いていたり、悩みごとなどがあったりした場合、それらは新年に持ち越すこともあります。新年も大変な状況が続くと思うと、げんなりする人もいるでしょう。 あとは、季節性のうつである『冬季うつ病』の可能性があると思います。最近は寒くなる季節が後ろ倒しになっている影響か、寒さが本格化する『正月明け』に冬季うつ病を発症する人もい
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812.よく聞く「イップス」って何? 実は“誰でもなり得る”

よく聞く「イップス」って何? 実は“誰でもなり得る”  精神科医が原因と対処法を解説 野球やゴルフ、テニスの選手によく聞く「イップス(Yips)」。スポーツ選手特有の症状に感じている人もいるかと思いますが、スポーツなどをしていない一般の人でも「イップス」になることがあるということです。そこで、精神科専門医の田中伸一郎さんに「イップス」という症状について、聞きました。 スポーツ選手以外も“なり得る” 脳神経・筋、心理的な問題の両方がきっかけ Q.まず、「イップス」とは、どのような症状なのでしょうか? 田中さん「わかりやすく説明すると、反復練習して習得したあるパフォーマンスの途中で筋肉のけいれん・突っ張り・震えなどが無意識に出現してしまうものです。イップスがあると、意識して動作の修正を試みるようになるのですが、気にすればするほど悪化してしまう悪循環に陥ります。 イップスは、野球、テニス、卓球、ゴルフ、ダーツといった競技の選手によく見られます。古くは日本の弓道でもイップスの様な症状がありました」 Q.スポーツ選手ではない、一般の人が陥りやすい「イップス」はあるのでしょうか。 田中さん「イップスは、スポーツ選手以外の一般人にも見られることがあります。動作を繰り返す中でしっかり身につけ、緊迫した場面でも何の問題なくやれていたはずの動作が、ふとしたきっかけでうまくやれなくなることは誰にでも起こるといってもいいでしょう。 例えば、演奏家、漫画家、作家、美容師、歯科医などに発症する「局所性ジストニア」もしくは「職業性ジストニア」は、習得した動作が意図せずできなくなってしま
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