837.「生前ビデオ」がつなぐ、「人生の終わりの自覚」と生きがい
<1.葬儀で“故人”が最期のあいさつ 「生前ビデオ」がつなぐ、「人生の終わりの自覚」と生きがい
“日本一背が高いアナウンサー”として人気を博した、元毎日放送アナウンサーの子守康範さんが、自身が経営する会社・アンテリジャン(大阪市北区)で、「生前ビデオ」という事業を開始されました。生きている間に、自分の葬儀で参列者に感謝の言葉などを述べるあいさつを撮っておくというもので、高齢者向けのサービスや商品の中でも、とてもユニークで意義ある取り組みです。
「生前ビデオ」というイノベーション
葬儀に遺影は必須です。葬儀は故人との思い出、人となり、生きざまに思いをはせる場でもありますが、その際に遺影は大きなきっかけとなるからです。
遺影をじっと見て故人に思いをはせる。参列した人たちと、遺影に目をやりながら思い出を語り合う――。焼香は遺影に視線を送るようにしてからするのが習いというものですし、遺族も遺影を見ては涙しているように見えます。
では、遺影はいつごろからあったのか。当たり前ですが、写真という技術がなかった時代に遺影はありません。日本では明治の終わり頃、ようやく今の形のような遺影が出てきたようですが、まだ高価なものだったので、全ての葬儀に遺影があったわけではありません。
それが今や、欠かせないものとなったわけですから、遺影写真というものは葬儀におけるイノベーションであったといえるでしょう。であれば、現代的な新しい葬儀のイノベーションがあってもいい。高齢期のライフスタイルの充実について調査・研究を行っている私は、「生前ビデオ」にそんな印象を持ちました。
子守さんに、「
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