教養としての現代思想③:分析哲学・科学哲学
分析哲学:哲学的な問題を何よりも言語と関わっているものと捉え、言語批判(言語の働きとその限界の分析)によって解決しようとする思考法。
ウィトゲンシュタイン:言語哲学の基礎を作ったオーストリアの哲学者、『論理哲学論考』。理性的思考を言語の観点から考察し直し、言語活動は一定の規則に従う「言語ゲーム」であり、共同体で習得されるとしました。
「語り得ぬものについては、沈黙せねばならない。」:自然科学においては、命題が真か偽かを確定することができますが、神や道徳などの問題に関する哲学や宗教の言語は現実の事象との対応関係を持っておらず、語り得ぬものを語ろうとすることになってしまうとして、従来の哲学・形而上学を批判しました。そのため、これまでの哲学的問題の多くは語り得ぬものを語ろうとしたために生じてきた、としました。
言語ゲーム:後期ウィトゲンシュタインは日常生活における言語の使用や規則の習得について省察を深めていき、日常会話や自然科学の議論は日常生活を基盤として一定のルールに従って行われる言語ゲームであると考え、そのルールは日常生活の中でしか習得できないとしました。
トーマス=クーン:アメリカの科学史家。観察など研究活動の蓄積から理論が徐々に進歩していくという科学像に代えて、パラダイム(理論の枠組み)の中で初めて研究活動は可能になり、その枠組みは時に革命的に変化するという科学像を示しました。
パラダイム(理論の枠組み):クーンは科学の発展の歴史をパラダイムの変換(パラダイム・シフト)によって説明しました。
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