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四畳半神話大系というアニメが地上波で再放送中。森見登美彦の「小説を観るアニメ」といった作品。キャラの発する台詞が、会話というよりも小説の言い回しで面白い。劇中に毎話、占い師が出てきて1話進むごとに鑑定料が上がっていく。２話だと2千円、8話だと8千円といった具合に。1話完結型で現在何話を見ているのか分からなくなるアニメだけど、このシーンで何話かが分かる。まぁ何話か分かったところでどうなのって話なんだけど。この占い師の言葉にこういうものがある。「好機はいつでもあなたの目の前にぶら下がってございます」主人公はこの言葉を10回ほど聞かされるのだが、いつも耳を貸さずに目の前の好機を何度も不意にする。そういう主人公を見て、もどかしくもあり、愛おしくもあり……タロットでいうと「運命の輪」っぽいこの言葉。好機をもぎ取る勇気も大事だけど、好機に気づけることも大事だね、と締めてみる。