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呪いの踏み切りと非日常

今日は、今まで何度か取り上げた「呪」の話を再び考えてみたいと思います。ある踏み切りで飛び込み自殺があったとします。死んだのは女性で、妻子ある男との不倫関係のもつれから怨みを抱いたまま死んだんですね。そのためにその女性の魂は成仏できなくて、怨霊となってその踏み切りの辺りをまだ彷徨っているわけです。その証拠に遮断機に飛び散った血痕は何度洗っても落ちないし、夜になると踏み切りの辺りがぼぉーと明るかったりします。近所の犬が誰もいないのに急におびえたように踏み切りに向かって吠えることもあります。また、ある通勤帰りの会社員が真夜中にその踏み切りの前に立って、最終電車をやり過ごしていたら、いつのまにか見知らぬ女性が隣に現われて、やはり遮断機が上がるのを待っていました。やがて電車が通り過ぎ、二人は踏み切りを渡りました。そして、わたり終えた男性がそれとなく横を見るとそこには誰もいないんです。さらに、毎年その踏み切りでは毎年1人くらい怪我をします。だから、地元の人は夜は決してその踏み切りには近づきません。それで花を置いたりして、女性の怨霊を祀っているなんてこともあります。どうですか、こんな感じの話は誰でも聞いたことがあるんじゃないかな。しかし、この踏切事故ですが、実際に事故は起きたにしても、あとはそれに尾ひれがついただけなんですね。つまり調べて見るとボォーと光るだの犬が吠える、女の人が立っているなんてことはまったくの出鱈目なんです。それでも、種明かしを聞かなければ呪は成立します。この話を聞いた人は、その後、心安らかにはこの踏み切りをわたることができなくなるわけです。人間には常に潜在意識の下で「日常
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