経営者の妻はもう耐えるだけじゃない ✨ 今ここから変わる夫婦のかたち

記事
コラム
経営者の妻と聞くと、どんなイメージを
持たれますか?
 豪華な暮らし、華やかな場に出る機会、
人から一目置かれる存在…。
 外から見れば「うらやましい」と
思われることも多いかもしれません。

でも、実際にその立場にいる方のお話を伺うと、
決して表には見えない「影」の部分を
抱えていることが多いのです。

 私の電話相談にも、経営者の奥様からの
ご相談が寄せられるのですが、
「誰にも弱音を吐けない」
「孤独を感じている」
という声もよく聞きます。
だからこそ、今回はあえて「経営者の妻」という
テーマで書いてみたいと思います。

歴史に残る日本の「陰で支えた妻たち」

たとえば幕末の英雄・坂本龍馬の妻、おりょう。
 龍馬が暗殺されたときにそばにいたのは
おりょうであり、その後も彼の意思を伝える
存在として生きました。
華やかな功績の裏で、彼女の人生は決して楽では
なかったでしょう。

また、加賀百万石の前田利家の妻
まつ(芳春院)
 夫の戦場不在の間、家中を守り抜き、
家臣や領民から厚い信頼を得ました。
豊臣秀吉や徳川家康からも一目置かれ、
まさに「女城主」としての器量で加賀藩を
支えました。

近代では、松下幸之助(パナソニック創業者)の妻
むめの
体が弱かった幸之助に代わり家計を切り盛りし、
従業員の生活まで支えたと言われています。
その献身があったからこそ、
松下電器は大きく育ちました。

こうした女性たちは、美談として語られます。
でもその裏には、忍耐や孤独、
そして大きな犠牲があったのだと思います。

見えない場所で支えてきた奥様たち

歴史に名を残すほどではなくても、
誰にも知られず、ひっそりとご主人を
支えている奥様は今もいらっしゃいます。

特に自営業のご家庭では、
子育てや家事をしながら
お店や会社を手伝い、ときには社員さんの
心のケアまで担っている方も少なくありません。

 きっと「私なんて…」と思いながらも、
実は誰よりも大きな役割を果たしている
のだと感じます。
その姿は表に出ることはなくても、
確かに経営や家族を支えている大切な
力なのです。

経営者に多い「強さ」の影

経営者というのは強烈なリーダーシップが求められる世界。
そのため、家庭でも「自分の言うことが絶対」
「ついてくるのが当たり前」という態度になりがちです。

現代でいえば「モラハラ夫」と表現されるような
気質も珍しくありません。
 奥様からのご相談でも
「社員や取引先の前では立派なのに、
家庭では不機嫌や怒りをぶつけられる」

「周囲からは恵まれているように
見られるけれど、実際は孤独」という声を
伺うこともあります。

でも皮肉なことに、その押しの強さがなければ
厳しい競争の中で経営を続けられなかったのかもしれません。

もうそういう時代は終わりつつある

今は女性が自分の力で輝ける時代です。
 共働きが当たり前になり、経済的にも
自立する女性が増えています。

そして企業に求められるのは
「競争」や「効率」ではなく、
「共感」「つながり」「多様性」。

 女性の感性や共感力が、経営にとって欠かせない
要素になってきました。
男性が支える側に回るケースも増えています。

「夫が社長で妻がサポート」ではなく
「夫婦で経営する」
「妻が前に立ち、夫が支える」形も
珍しくなくなりました。

これから必要なのは「精神性の成長」

ただ役割が逆転するだけでは、
本当の変化にはなりません。
 これからの時代に必要なのは
「精神性を高めていくこと」だと思います。

お金や肩書きにとらわれず、
・人を思いやる心
・弱さを認め合える関係
・物質的な成功の先にある「精神的な豊かさ」

そうした人としての成熟がなければ、
本当の意味での豊かさは築けません。


こういう話をすると「もう昔のこと」と
思われる方もいるかもしれません。
 でも実際には、今この瞬間にも経営者の妻として
陰で踏ん張っている方がたくさんいらっしゃいます。
私の電話相談に寄せられる声を聞くたびに、
「これは今も続いているリアル」だと強く感じるのです。

だからこそ、これからは
耐えるだけではなくともに生きる、ともに創る
という新しい夫婦のかたちが
広がっていくといいなと
私は思っています✨







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