EC販売でデザインに最もこだわる必要がある本当の理由

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デザイン・イラスト
月星デザインと申します。
このブログでは日々、お仕事をさせて頂く中で気付いたことや考えていることを(気分転換も兼ねて)気軽に書いていこうと思っています。

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まず1回目のテーマは、
「EC販売で商品ページやパッケージのデザインに最もこだわらなければいけない理由」
について。

これを見て、デザインにこだわるのは当たり前じゃないかと多くの方がお感じになったのではないかと思いますが、もう少し掘り下げて言語化してみることで新たに見えてくるものもあるかもしれません。



◆令和を生きる私たちがお買い物する時に感じていること


まず最初に、多くのお客様にとってインターネットでお買い物をする時に必ず感じていることはこれです。

「しょっぱい商品を掴まされたくないな」

例えばAmazonで販売されている商品の大多数は、世間的な露出がほとんど無い、聞いたこともないショップ・ブランドの商品です。
じゃあ有名なメーカーの商品だけが売れているかというと、全くそうではありませんよね。
過去そういう時期もあったのかもしれませんが、今は世間的な知名度に関わらず幅広いショップ・ブランドの商品を皆さん購入されていると思います。

こうしてブログを読んでいる間にも、幾多の新しいショップが生まれ(そして消え)、聞いたこともないショップ・ブランドの商品がどんどん増えていくわけです。もちろんこれを読まれているセラーの皆さん、セラー候補生の皆さんの商品も基本的にはそうでしょう。

知名度の高いメーカーの商品は確かに安心かもしれないけど、やっぱりできるだけ安く買いたい、そして昔ほどメーカーの知名度にこだわりも無くなってきている、まあ今ってそういう時代だよね。そんな感じではないでしょうか。


その中で私たちは、「そういう選び方をする以上、判断をミスると下手をしたらしょっぱい商品を平気で掴まされる可能性がある」ことを既に身をもって知っています。

私自身も、Amazonで購入したお手頃中華系ワイヤレスイホンの音が断続的にブツ切れて全く使い物にならなかったこと、ショップに問い合わせてもマトモな返答もなく、星5のレビューを書いてくれたらAmazonギフト券をあげますの一点張りだったこと、あまりにも腹が立って正直に星1のレビューを書いたら翌日削除されていた苦い経験を思い出します。

お客様のミッションとして、
・良い商品、もしくはマシな商品をできるだけコスパ良く買う
・地雷のようなダメ商品・ダメショップを回避する
・そのためには常に嗅覚を研ぎ澄まし、良し悪しを見抜くテクニックを身につける必要がある

こういう感じだと思います。



◆お客様がお買い物する時に無意識に意識していること


結論から書きます。

初見のショップ・初見の商品ページでお客様が購入する/しないの判断を下す一番最初の部分「商品ページを見た瞬間のファーストインプレッション」です。

信頼できそうか、できなさそうか
地雷っぽいか、安心っぽいか
イケてそうか、イケてなさそうか
詳しい話を読みたいか、読みたくないか

こういった判断を、商品ページを開いた第一印象で瞬間的に無意識的に決めています。
そして、ここでコケるとそもそも無理だということでもあります。

ここで大事なのが
「〜そう」「〜っぽい」という、ちょっとあやふやで曖昧なレベルでの印象で早めに判断を下しているという部分です。

誰しも忙しい毎日を送る中で、たかだか数百円や数千円の買い物をするために、膨大に溢れた検索結果の中身を全ていちいち細かく検証していくというのはさすがに無茶です。
口コミを細かく読んでいったり、逐一サクラチェッカーを当ててみたりメーカーHPを検索してみたり…、そういった面倒な作業を最初の段階で広く行うお客様はかなりレアケースでしょう。

これだけ多くの均質化された商品が溢れかえる中で、お客様にとってアテになる一番最初の羅針盤は

①販売実績数と星の数
②第一印象の良し悪し

これに尽きると思います。
まずはそこで効率よく「最初のふるい」にかけた後、数個に絞った購入候補をじっくり見ていく、そういうケースがほとんどではないでしょうか。


「商品ページを見た瞬間のファーストインプレッション」
ここでコケると、実はどれだけ力を入れて開発した優れた商品だったとしても、この「最初のふるいにすら残れない」ということになります。

現実はいつも残酷なものですが、お金と時間をかけて一生懸命用意した商品が、最初のふるいにすら残れず商品の海に埋れていくことがどれほど悲しく、どれほど勿体ないことか…
世のセラーの皆さんが最も恐れている部分でもあると思います。

「最初のふるいに残ること」まずここが一番重要であることを痛感していらっしゃるセラーの方もきっと多いのではないでしょうか。



◆ファーストインプレッションを決めるのは何か


これはもう断言できますが、商品ページに限って言えばファーストインプレッションを左右する最大の要素は「広告としてのデザインクオリティ」です。

しかも重要なのは「突き抜ける」こと。

人間の深層心理とは単純なもので、第一印象に関しては
「めっちゃ良い」と「それ以外」しか無いです。
競合商品から頭2つくらい抜けて初めて、「何となくここは他よりちゃんとしてそうだな」とインプットして頂けます。

「何となくちゃんとしてそう」
「何となく良さそう」
「何となく効きそう」

EC販売の広告デザインに関しては、こういった「ふわっとしたポジティブ雰囲気の醸成」が購入率UPにおいては実は最も重要で(ちょっと意外ですよね)、実際にAmazonについては購入者の行動・思考分析結果からそういう結論が出ていると以前プロの方から伺いました。
商品やブランドの知名度よりも、こういったアナログで瞬間的な感覚を重視するお客様が増えているということの裏返しでもあると思います。

お客様にしてみれば、結局良いか悪いかは買ってみないと分からない世界です。
そういった手探りの空間で、まずはデザインで際立たせる・注目していただく・最初のふるいに残していただく、それが弊社の存在価値でもあると考えています。



「デザイン会社のポジショントークw」「それってあなたの感想ですよねw」
そんな声も聞こえてきそうですが、もし弊社に興味がありましたらDMにていつでもご相談ください。
その他、色々なことを感じながらお仕事していますので不定期でまた書き続けたいと思います。取り上げて欲しいテーマなどもあれば是非お聞かせください。ではまた
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