お仕事の相談で時々「ハンドメイド作家でやっていけるでしょうか?」「トレーダーになりたいんですけど1本でやっていけますか?」「俳優になりたいんです。」「アイドルに」など、みなさんいろいろな道を探していらっしゃいます。
どの仕事も、会社員ではない、一定の安定した収入ではない、保証がないということから不安感があるのでしょう。
好きなことで生きる、好きなことを仕事にするという時、いくつかの要素が必要です。
ひとつは、
その好きなことを1日8時間、毎日やっていけるのかどうか?
8時間以上かもしれません。バレリーナは毎日練習しても体を壊さずに最後まで成長できた人が残ります。それくらい過酷な世界です。
ピアニストは本当に毎日8時間以上弾いて練習しています。バイオリニストなどそれ以上でしょう。それも小さい時からずっと、毎日です。
俳優も稽古は数時間かもしれませんが、それ以外の時間もずっと舞台の事を考えています。
美容家も仕事以外の時間は新しい美容法の研究をしています。
大学の先生というのも同じです。授業は週に3時間しかないから暇だろうと言っている学生がいますが、それ以外の時間はすべて自分の研究に時間とお金をついやしています。
好きな事というのは、好きだからできるわけではなく「毎日いやというほどやっていられる」ということがポイントになります。それができないで、たまにしかやらない、やれないというのであれば、趣味や、ちょっとした副収入にとどめておく方がいいでしょう。
なので、一度正月休みなどに朝から夜までずっとその好きな事がやっていられるのかどうか試してみてください。
次に、好きなことで生きる、仕事にするということは、やりたくないこともしなければならないということです。
先の大学の先生など、何もわからない学生にその入口だけを教えるようなことはしたくないのです。そんな時間があるなら専門書を1ページでも読みたい。演歌歌手などもそうですね。本当は紅白で新曲を歌いたいのに、有名なヒット曲をリクエストされる。それでも笑顔でそのステージをやってのけなければならない。営業回りなら、同じ曲を何十回と歌うことになります。その世界で生かされている証拠です。それが嫌なら好きなことを仕事にはできないのです。
そして、それでも幸せなのです。その世界にいることができ、その世界で息を吸うことが毎日であることが幸せだと感じることができるのが「好きな事で生きる」ということです。息ですよ。好きなことで生きているからと言って、毎日おいしいご飯が食べられるとは限りません。その世界で仕事ができるなら、例えば毎日ハンドメイドを作っていられるなら、今日も明日もモヤシを食べていてもいいと思えるくらいの人でなければ、これらすべての条件をクリアできないのです。
そして、そういう時期がどれくらい続くかわかりませんが、ある時ふっと神様が手を差し伸べて来た時、その手を握り返すことができる人が有名になり、その道の収入だけで美味しいご飯もたまには食べられるようになるのです。
ぜひ覚悟して進んでください。