どうも、今日も私ですw
最近、涼しくなりましたねぇ!と先日言ったばかりですが、まだまだ私の住んでいる所は、昼間はやっぱり暑いですw
もう、いつになったら涼しく秋の風を感じられるんだよ!
ということで、今日は少し涼しくなってもらおうかと、いつもとは違って怪談をお話ししようと思います。
ちょっと怖いお話になるので、苦手な人は読まずに、少しだけ苦手な人はトイレを先に済ませてから読んでくださいねw
では、参ります!!
これは少し古い話になるんですが、私の友人が本当に体験した不思議なお話です。
あれは20数年前、今年の夏のような蒸し暑い夜のことなんですが、私の友人(以降A)が友達(以降B)と遊んでいて、まだ学生で夏休みだったAは、友人のBの車に乗り夜のドライブをしていました。
Aが「夏だし、肝試ししない?」とBに言うと「いいねぇ!じゃあ、女友達も呼ぼうぜ!」とBが言い、携帯電話を操作し、仲のいい男友達Cと、D子ちゃん、E子ちゃん、F子ちゃんを呼び出しました。
Bの車は親から借りたミニバンだったので、全員をピックアップしドライブがてら地元で有名な廃病院へ肝試しに向かいました。
その病院は、地元ではかなり有名で、毎年知り合いの誰かしらはその病院へ肝試しに行ったという話をするくらいの場所でした。
たあいのない話で車内は盛り上がり、CDから流れる音楽をみんなで歌ったり。
そうこうしている間に少し山へ入った林の中にある廃病院の正面へとたどり着きました。
みんなは「怖すぎw」「やばいってww」「誰か写真撮って!」と車を降りてワイワイしている中で、なぜかD子ちゃんは車から降りてきませんでした。
Bが「あれ、D子ちゃんは?」というとCが「車から降りてないと思う。呼んでくるわ」と言って車に呼びに行きました。
「D子ちゃん、どうした?行かないの?」とCが声をかけると「私行かない。なんだか行っちゃダメな場所な気がする」とD子ちゃん。
Cが「大丈夫?一人で残れる?」と聞くとD子ちゃんはコクリとうなずき、小さく震えていました。
Cがみんなの元に戻って事情を説明し、D子ちゃんを残して肝試しすることに。
正面入り口のガラスは割れて、ドアの枠だけになっていました。
その病院はカルテや注射器が放置されたまま廃病院となってて、カルテを持ち帰ると、その日の深夜にこの廃病院から電話がかかってきて「カルテを持ち帰らないでください…」という声が聞こえてくるんだとか。
そんな話をしながら、各々が家から持ってきた懐中電灯を照らして奥へ奥へと進みます。
奥の階段を上り2階へと上がると、奥の方から「ジャリパキパキ…パリパキ」と、割れたガラスを踏んで歩くような足音が。
ビクッとして、全員が一斉に懐中電灯を照らすと、そこには何もない空間だけが広がっています。Aが「ど、動物でもいるんじゃない?」と言いますが、誰も返事をせず、奥の空間をずっと目をそらさず見つめています。
何分経ったのかわからないけど、誰かが「気のせいだよな。。。」「そうだね」というと、緊張していた空気が、なごんだ感じがしました。
色々と探索しましたが、不思議なことがあったのはあの足音くらいで、特にこれといって何も起こりませんでした。
特に何もなかったので1階までおりて帰ろうとしたら、E子ちゃんが「あれ?あの階段、下に向かってない?地下があるのかなぁ?」と階段を懐中電灯で照らしています。
最初に2階に向かったときは気づかなかったけど、確かに下に向かって階段が続いている。誰かが「え、さっきはあんな階段なかったよね?」と言うとみんなの背筋がゾワゾワ。
確かに先ほどは下向きの階段なんてなかったはず。
いまいち盛り上がらなかった肝試しを盛り上げるためにちょうどいいと思ったBは「最後にあそこに行ってから帰ろうぜ!」と言い、階段へ向かって歩き出しました。残りのメンバーも、嫌な気配を感じながらも仕方なくBについていくことに。
階段を一歩ずつ降りていくと、そこには何に使われていたのかわからない大きな空間がぽっかりと真っ暗な口を開いていました。
よく見ると辺り一面には雨漏りでもしているのでしょうか?水が溜まって、一面が大きな池のような状態になっています。
Bが「これ以上いけないじゃん。つまらない。帰ろうぜ」と踵を返し階段をのぼりはじめ、メンバーもそれに続いて登り始めた瞬間でした。
「バシャバシャバシャバシャ!!!!」
突然、背後の水たまりで誰かが暴れているような音が響く!
そこにいた全員が一斉振り返り、懐中電灯で水面を照らす。
全員の手から放たれる光が獲物を探すかのように高速で動くけど、水面も光を反射してよく見えない。
すると、いくつかの懐中電灯の光がピタッと奥の門で止まってる。
他のメンバーもそちらへ光を向けると、真っ黒な影に所々みえる肌だけが白い影。その影のようなものは長い髪で顔が覆われている。
すると突如、その物体は首をグググッとあげ灰色の顔でこちらを睨む。
その瞬間「うわぁーーーー!!!!」「きゃーーーーーーーー!!!!!」言葉にもならない叫び声が響き渡り、全員が我先にと階段を駆け上がる。
後ろからはバシャバシャとこちらへ向かってくる水音。
全員が一人残らずパニックになり、蜘蛛の子を散らすように逃げ出した。
肝試しを始める前に、こういうことがあってみんながパニックになってはぐれてしまったときは、必ず正面にとめている車まで戻る事。という約束をしていたので、みんな散りじりになったけど、ポツリポツリと車へ戻り始めました。
そして、最後に戻ったAが「めちゃくちゃ怖かった!ってかあれ何?」と問いかけても「わからない…」「シャレにならないよコレ」と震えながら返すのがやっと。
Aが「あれ?F子ちゃんは?」と聞くと「まだ戻ってないよ」とE子。
それから30分待ってみたけど戻ってこない。
「さすがに遅すぎない?」「探しに行こう」「ヤバくない?」とみんながF子を心配し始める。
「またみんなで行って散りじりになっても危ないから、男だけで探しに行ってくるから女子は待ってて」そうAが言ってまた廃病院へ戻ることに。
それからくまなく病院を探し続け、1時間が経過。
「さすがにまずくない?」「いったん車に戻ろうぜ」と話し合い車へ戻ることに。
さらに車で1時間待つ。
それでも戻ってこないF子。
Bが「さすがにおかしいからもう警察に連絡してみよう」そう言って警察へ連絡をし、駆け付けた警察官に事情を説明し、パトカーと消防車が合わせて10台も出動し、廃病院近辺をくまなく捜索することになる。
結局その日は見つからず、引き続き地元の消防団なども捜索に加わるが、5日目になってもF子は行方不明のまま。
その後も捜索は続き、AにBから連絡が来たのは捜索から10日後の昼だった。
「A、F子ちゃん見つかったって」「マジ!?よかったぁ!!ケガとかしてなかった?」「あ、あぁ、ケガとかはしてなかったんだけど…」「なんだよ?ケガもしてなくて見つかったんならよかったじゃん!なんでそんなに暗いんだよ」「それがさぁ、F子見つかったんだけど…その場所がさぁ。。。病院の井戸の中だったんだ」「はぁ?井戸?井戸に落ちてたの?でも、怪我無かったんだろ?」「まぁ、けがはなかったんだけどさぁ、その…なんていうか…」
Bは、言い出しづらそうにしていたけど、電話ではらちがあかないので、直接聞こうとAはBの家に向かうことにした。
「で、どういうことなんだよ!」「それがさぁ、井戸に落ちてたっていったじゃん。F子、その井戸の中で自分の髪とか爪ををむしって食べながら笑ってたんだって…」「ま、マジかよ…」「それでさぁ、家族が病院に連れて行ったら、精神病院に行くように言われて、今精神病院に入院してるんだって…」
「嘘だろ…」
※心霊スポットと呼ばれる場所は、生きている人が遊びで近づいていい場所ではありません。皆様もくれぐれもご注意を!
後日談
F子ちゃんは、しばらく入院した後、絶対出られるはずのないかぎ付きの精神病院から3度も脱走し、治療のため現在も入院している。。。らしい。
いかがだったでしょうか?
いつもと違うテイストでお送りしました第55話。
怖いもの好きの人には楽しんでもらえたんじゃないかと思います。
文章が下手で、この怖さを十分伝えられなかったのが残念でなりません!
皆さんも「嫌だなぁ、怖いなぁ怖いなぁ」と感じる場所には絶対に近づいてはいけませんよ!
といったところで、今日はこの辺で!
明日はちゃんと普通のブログに戻ります(タブン)
ではまた明日!See you♪