海外を相手するときは『十を言って一を理解されたら上出来』という意識を持つ

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ビジネス・マーケティング
こんにちは!英文メールや英語の交渉を代行していますEnglish Supportです。
今日は国際会議での日本人の姿勢についてお話したいと思います。


少し前の話ですが、本業の仕事で海外で会議に出席しました。
(このコロナ禍で海外出張なんてものは、もはや過去のものになってしまいましたね…ああ懐かしい)

その会議には日本人は私ともう一人だけで、あとは中国・韓国・インド人・タイ・マレーシア・シンガポールからの面々。当然ながら共通言語の英語で会議は進行していきます。

会議の内容は各商品について説明があり、その市場性について議論していくものでした。特に中国人とインド人はガンガン質問と発言をしていく。それも全然レベルの高い質問ではなく、思いついたことは口にしていっている感じ。そんな雰囲気に押されてか、韓国人も東南アジア人も、そして私もどんどん発言をしていき議論が活性化していきました。

おかげで会議の予定時間はどんどん遅れていく。それでも私もどこか満足感と、あとは各国メンバー間で不思議な仲間意識のようなものを感じてきました。それは私だけが感じていたものではなくて、休憩時間中に話しかけてくる様子からも皆が同じように感じていた様子が伺えました。

ところがその休憩時間中、もう一人日本から参加していたメンバーが私の横にきてポツリと「あいつらあんな思い付きの質問や発言で議論しないでほしいよな」と言ってきました。

おぉ…そう取るのかぁ…

そんな彼は、会議中は一度も質問をしませんでした。
発言したのは夜の懇親会で酔っ払ってからであって、彼はこの集まりでほぼ印象を残していません。


その彼が特別なわけではなく、日本人は会議の場で発言がものすごく少ない
それは海外だからとか英語だからとかいうことではなく、
『いい質問』や『意味のある発言』じゃないと恥ずかしい、という意識がものすごく強いからだと思います。

それは根っこの部分では、相手を不快にさせたくないという配慮、進行を妨げないという思いからくる日本人特有の優しさだと思います。全否定すべきことではないです。(実際私も日本人同士の会議では発言がものすごく少ないです)

ただ少なくとも海外を相手にしたときはスイッチを切り替えなければいけない。国際会議の場では発言しない者は、存在しなかったと同義です。

近年は国際ビジネスの現場では、中国人やインド人をはじめ、アジア人の台頭が著しいです。一方、日本人は影響力の低下が進んでいるように思います。
ちょうど本日のニュースでも、近年は国際機関の重要ポストに日本人が就任する機会が少なくなっていると特集されていました。

もうかつてのように、日本人であるということだけで海外から尊敬される・話を聞いてもらえるというような時代ではなくなってしまったのです。
このことについて私たちはもっと意識しないといけないと思います。

数年前に、芸人のパックンことパトリック・ハーランさんがある講演でこう話していました。
「日本人は『一を聞いて十を知る』という言葉があるように、相手が勝手にこちらの意向を読み取ることを期待する傾向があるが、文化を越えたコミュニケーションでは『十を言って一を理解されたら上出来』くらいの意識が必要だ

これから海外と電話や会議をされるという方は、ぜひこの事を意識してガンガン自分を主張していただければと思います。
一緒に「やっぱり日本人は凄い奴らだな」と思わせていきましょう!


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