本日は、第2章の続きを書かせていただきます
前回までの章は下記からご覧ください
講座初日の朝、
やっと、この日が来た……と感じました。
その講座は、
海外から来日した講師によって行われる
特別なプログラムでした。
一部の人にだけ知らされて開講されたその場には、
受講生たちの期待と静かな緊張が入り混じる、
独特の空気が漂っていました。
どこか、
“呼ばれた者だけが集う場所”のようにも感じられたのです。
席について、
配布されたテキストを前に、
通訳されている講師の紹介を聞きながら、
「いよいよだ……」と思い、
心臓が早まる音と共に、私は冷静さを装いました。
やがて、海外の講師の穏やかな声が響きました。
いよいよ始まる。
わずかな挨拶と共に、
本題の“深層意識”に意識を向ける
レクチャーが始まりました。
講師の指示のままに目を閉じると、
鼓動の音が次第に遠のき、
かわりに“静寂そのもの”が
音を持ちはじめました。
音がないのに音がする——
そんな不思議な体験。
静けさの奥で、
胸の内にあたたかい光のようなものを感じました。
やがて、
その光は映像となって広がり始めます。
音のない世界の奥で、
ふと、何かの“扉”が開く映像が見えました。
その先には、
まだ見たことのない景色が広がっていました。
ゆっくりと、その方向へ歩いていくと、
鮮やかで、あたたかく、
どこか近未来的な部屋が姿を現しました。
私は講師に促されるまま、
その部屋に、自分の好きなものをひとつずつ招き入れ、
〈願いが叶うポスト〉を設置しました。
──その瞬間、
部屋の空気が、かすかに“光”を帯びたのです。
次の瞬間、
思いもよらない“出来事”が、起きました。
……つづく