振袖(本振袖)

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美容・ファッション
皆さんが一度は着てみたいなと思われる着物のひとつは振袖だと思います。成人式や結婚式などの振袖がきっかけで着物に興味を持たれた方も多いのではないでしょうか。
実はその振袖ですが、種類がいくつかあり、まずは、一番格の高い、本振袖についてお話ししていきたいと思います。
本振袖は、別名を大振袖ともいい、袖丈が、おおむね114センチくらい、つまりきてみると、足首まで袖が到達している着物の事を指します。着用できるのは、未婚の若い女性に限られ、10代から30代くらいがよいとされています。昔は、花嫁さんの色直しとしても用いられていましたが、今は成人式や、結婚式などに用いる人が多いのではないでしょうか。
本振袖と言いますと、豪華で華やかで、着物全体が一枚の絵になるようになっている絵羽柄が直ぐに思い浮かぶことでしょう。又、同じ柄を繰り返して入れた、小紋柄の本振袖もあります。どちらが順位が上ということはありませんので、好みで選んでください。
あわせる帯としては、当然のごとく丸帯を使うものだと言われていましたが、今は丸帯が入手困難なため、袋帯で代用しています。袋帯でも、金がたくさん入った、豪華なものを使うのはもう鉄則ですね。帯揚げも総絞りの豪華なものにして、帯締めもなるべく太いものを使いましょう。
現在本振袖が活躍してくれる場所としてあげられるのは、まず、成人式ですが、友人の結婚式などにも使うことが在ります。この場合は、お色直しの花嫁さんに考慮して、あまり華やかすぎないものを選ぶのがコツです。
そのほか、女袴に合わせて、大学の卒業式などに使う事もあるでしょう。あるいは、昔ながらのしきたりにこだわる家庭であれば、結納式とか、婚約式などでも着用するかもしれません。また、邦楽の演奏会などで、襲名公演や、引退公演など記念碑的な公演を見にいく場合、本振袖が、役に立つこともあります。そういうわけで、使用例は、必ず成人式だけとは限らないのです。
よく、結婚してからも、振袖を着られるように、袖を切るということが
行われることがありますが、これは、半分正解で半分不正解です。というのは、小紋柄の振袖であったら、一寸ド派手な小紋としてまだ許容されることはありますが、本振袖は、派手すぎるために、袖を切っても、対象年齢が合わなくなってしまう、という問題が生じるからですね。たまに、袖を切ることを許してくれる振袖もあるけど、そういうものは、大体柄が小さいなど地味である事が多いです。わざわざ、こんな地味なのを着なくてもいいのではないかと、思うほど地味なんです。確かに年をとっても着られるというのだから、そうなってもおかしくないですよね。
なので、振袖として残しておくのか、それとも結婚してからも着られるように小紋柄を選んでみるか、は、結局本人の意思次第ということになります。どちらも、着られるか着られないか、一長一短ありますからね。それは、やっぱり、着る人がどうしたいか、にかかってくるでしょう。
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このように足首まで袖の長さがあるのが本振袖です。
未婚者の礼装として、名高い着物ですね。

まとめ
・袖丈が、114センチくらいある着物で、着ると足首まで袖が到達する着物である。
・全体を通して一枚の絵になるような絵羽柄と、同じ柄を繰り返して入れた小紋柄とある。
・主に花嫁さんの色直しとして用いられていたが、最近は成人式や、大学の卒業式、結納などでも用いられている。
・邦楽コンサートで、襲名披露公演などに、着用することもある。
・袖を切って、将来も着られるようにしたいという要望が多いが、不自然になってしまうことが多いので、正解とはいいがたい。

いかがでしたでしょうか。本振袖の大まかなことを述べてきましたが、疑問質問などありましたら、こちらのサービスでお問い合わせください。
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