帯の種類まとめ

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美容・ファッション
着物の次に用意するのが帯ですね。昔は、着物を体に固定させるために使っていたようですが、現在は、装飾品のような役割をしています。でも、着物姿を美しく見せるためには必須の部品ということができるでしょう。その帯も、いくつか種類があり、着物と同様に順位が生じてきますので、ここで簡単に紹介いたします。
現在は、帯結びが大変な人のために、作り帯という結び目をはじめから作ってあるという帯もありますが、それでも、何の帯から作ったのかが非常に大切で、これを間違えると、大変なことになりかねませんので、しっかり覚えておきましょう。

1、丸帯
幅68センチ、長さ、4メートル位の帯を二つ折りにして、中に芯を入れて仕立てる帯の事です。もっとも格の高い、礼装用の帯として名高いですが、現在は、重たくて締め難いところから、あまり人気はありません。ただし、リサイクル着物ですと、たまに見かけることが在りますのであればラッキーですね。
基本的に丸帯は、金銀の入った、豪華なものであることがほとんどで、礼装用んなんだなと納得がいく、豪華さをしています。
振袖や留袖などに着用しますが、古いものであれば、おしゃれ用として使う人もいます。

2、袋帯
袋帯は、丸帯の代用品としてつくられたものであり、礼装用から、外出着用まで、幅広く使える帯になります。初心者さんには、この袋帯が便利でしょう。
帯全体に柄を入れるのが丸帯ですが、袋帯は、裏面には柄を入れません。うらは見えないので、柄はなしでもいいという考え方から派生した帯です。
全体に柄を入れたものを「全通」、見えないところは、柄を省略してある「六通」に代別されますが、今の袋帯は六通が多くなっております。六通は、基本的に二重太鼓を想定しますので、文庫などを結ぶと柄が足りないことが在ります。なので、これから文庫をするのなら、作り帯のほうがいいのか?と考えたこともありました。
種類も本当にたくさんあり、金銀を全体にあしらった礼装用や、一部に金銀を入れた改まった外出着用、金銀の入っていないカジュアル用、など、実に様々なものがありますので、場違いをしないようにしてください。
とはいえ、一本の帯で、かなりの広範囲で使用できますから、そこは便利な帯です。

3、京袋帯
仕立て方は袋帯に似ていますが、やや長さが短いとされる帯で、これで二重太鼓を結ぶことはできません。基本的に一重太鼓専用と考えていただければわかりやすいでしょう。現在、販売されることはあまり多くありませんが、名古屋帯では、前幅を固定されていますが、京袋帯では、自分で前幅を固定できるので、大柄な人にお勧めできるかもしれません。
順位としては、名古屋帯と袋帯の中間にあたる帯で、一重太鼓のちょっと豪華なバージョンという感じだと思います。
金銀を入れた派手な京袋帯であれば、色無地や付け下げにも締められますが、基本的に、一寸改まった外出着程度に使用できるようです。

4、名古屋帯
名古屋帯という面白い名称は、名古屋女子大学の教授が発明したからという説がありますが、大正末期に発明された、意外に歴史の浅い帯です。着物と言えば名古屋帯を思い浮かべる人が少なくないでしょう。
名古屋帯は、手先から胴に巻く部分を半分に折って仕立てられ、一重太鼓専用の帯として、現在、最も需要がある、帯となっています。
ただし、名古屋帯はもともとカジュアルなもので、礼装用ではありません。金銀を入れたものであれば、ちょっと改まったところにも使えないことはないのですが、礼装にするなら、袋帯のほうがよくつかわれています。袋帯は、フォーマルからカジュアルまで締められますが、名古屋帯はフォーマルな場所には締められないということを覚えておきましょう。

5、袋名古屋帯
八寸名古屋帯とか、篝帯などの別名もありますが、大体はこれで通ります。つまりどういうことかと言いますと、仕立て方は袋帯と同じだが、形は名古屋帯
である、という帯です。つまり、袋帯の仕立てやすさと、名古屋帯の軽さのいいところどりをしてあるというわけです。名古屋帯と区別が非常に難しい帯ですが、帯芯がなく、名古屋帯よりも幅が若干狭い、という帯がありましたら、
袋名古屋帯を疑いましょう。また、袋名古屋帯の場合、帯芯がないので、その分分厚い生地が必要になりますから、染の帯は存在しないことも特徴としてあげられます。
袋名古屋帯は基本的に、カジュアルで、小紋や紬などの、気軽な着物に合わせます。比較的、扱いやすいと言われており、作り帯にするのも楽ですよ。

6、昼夜帯
腹袷帯とか、クジラ帯などとも呼ばれますが、基本的には昼夜帯と言います。大きさは、袋帯とさほど変わりませんが、表と裏で違う柄を入れてある、いわゆる、リバーシブルな帯のことを指します。元々は貧しいひとが、有り合わせの布を縫い合わせて作ったことが発祥なので、あまり格としては高くないのですが、一本の帯で、二本分の柄が楽しめるということから、最近、人気を取り戻している帯の一つです。両面に柄があると言うことを生かした結び方を考案した書籍などもあり、今後の活用に期待が持てる帯と言えるでしょう。ただし、礼装用としては使用できないので、注意してください。

7、単衣帯
文字通り、裏地のない帯のことを指します。非常に広い意味の範囲を含む語で、金銀を入れた裏のない礼装用の帯から、絽などでつくられた帯、紬などのカジュアルな帯の事も含まれます。言ってみれば、夏に用いられる帯の総称と
かんがえてくれればいいでしょう。単衣帯であっても、金銀を入れたものは、夏の礼装として使いますし、絽などの帯は、改まったところ用、紗などでつくられたものは、カジュアルな普段用となります。夏はどうしても、帯の組み合わせがいい加減になりがちなので、しっかり着物に合うものを探すようにしてくださいね。

8、半幅帯
袋帯の半分の幅、つまり、15センチくらいの幅の帯の事で、細帯とも呼ばれます。しかし、現在は、体の大きな人のために、18センチから、20センチくらいの幅で仕立てることもあります。袋帯と同様に仕立てた半幅帯は小袋帯と呼ばれます。
基本的に、普段着用としてしか定義されていなかったのですが、現在は外出着として用いてしまっている人も非常に多く、付け下げ程度ならつけてしまうことも少なくありません。また、面白い結び方もたくさん考案されていますので、これからの発展に期待のできる帯と言えると思います。

9、中幅帯
中幅帯は、現在花嫁さんが着る、打掛の下に着る帯として知られていますので、掛下帯ともいわれます。白無垢の場合は、真っ白な帯であることが多いですが、中には丸帯と変わらないものもあります。幅は、21センチくらい、長さは、3メートル60センチ前後です。現在それしか使い道がないと言われる中幅帯ですが、体の大きな人が半幅帯の感覚で使っても、全然問題はないので、むしろそっちの方に活用した方が良いのでは無いかと思われます。

10、博多帯
福岡県で生産されている鎌倉時代につくられた帯で、独特の文様が特徴的な単衣帯です。主に夏を中心に使用されます。
いわゆる献上柄と言われる、特有の柄付きをしており、これは鎌倉幕府に献上したという意味です。
半幅帯の大きさのものと、中幅帯、はたまた袋帯の大きさをしたものまで実に様々なものがありますが、基本的にカジュアル帯で、礼装にはならないと考えた方が良いと思います。中には万能な帯という人もいますが、礼装のシーンで着用した際、ほかのひとに文句を言われたことが在りました。

いかがでしたでしょうか。帯の種類を10本あげましたが、はて、この帯は何だ?とわからなくなってしまった方も多いと思います。そのような場合は遠慮なく、こちらのサービスで、お問い合わせください。
よろしくお願いします。
帯の作りも最近は、よくわからないものが多くなりました。柄付きや大きさもはっきりしなくなってきていますね。どんな時に使うのかわからない人も多いでしょう。そんな方々にも、帯の種類を知ってほしいなと思います。



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