着物生地の種類まとめ

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美容・ファッション
着物というと、基本的には絹というものでできている、ということは、比較的よく知られていることなのですが、実は、単に絹を使っているだけではなく、織り方など様々なものがあり、細かく順位(格)が決められています。
よく、インターネットショップなどでは、素材を正絹としか表記していませんが、正絹という言葉は、絹でできているということだけを指す言葉なのであって、織り方のことについては、言及していません。最近は、特定の生地にこだわると人もあまり多くありませんが、着物を愛好する人であれば、これだけの生地を覚えてもらった方がよいでしょう。

1、紋意匠
よく「柔らかもの」と呼ばれる染の着物に使われる生地です。礼装から、普段着の小紋まで、幅広く使われます。
紋意匠とは、地柄と呼ばれる、生地を織ったときに織りだされる柄のみ、光沢を放つようにしてある織物の事です。
比較的使用率も多く、又、フォーマルな着物に多い生地なので、覚えて損はありません。

2、一越
ひとこしと読みまして、正式名称を一越縮緬と言います。しぼと呼ばれる、波上の織り目が特徴で、光沢は全くなく、ざらっとした生地になります。見分けるときは、地柄がなく、波上のしぼがあれば、確実です。
一越も、礼装から、普段着までよく用いられる生地です。ちなみに箏の音も一越という音がありますが、こちらはいちこつと読みますので、間違えないでくださいね。

3、羽二重
別名を光絹といい、礼装に用いられる、超高級生地です。クリスタルのような、気高い感じのする光沢を放ち、又肌触りが柔らかく、体によくなじみます。紋意匠は、地柄の部分だけ光りますが、羽二重は、全体を通して光ります。初心者の方には、少し見分け方が難しいので、初めは、お店の方に手つだだってもらうといいでしょう。

4、化繊
1から、3までは絹の代表的な生地を書きましたが、着物には、ポリエステルなどの化繊もよく使われています。洗える着物と銘打っているものは大体これです。なかなか着物として認めない方もいらっしゃるとおもいますが、雨が降った日などは、洗えるとして便利でしょう。最近は、羽二重に近い印象を出せる化繊の生地もありますが、まだ追いつけないなあという印象があります。

5、ウール
羊毛を平織りにした織物で、単衣仕立てで作られることが多いですが、非常に暖かいので、冬でも単衣で着ることができます。ウール着物は非常に歴史が古く、キリスト教が伝来した時に日本に持ち込まれ、唐縮緬などの名前で販売をされ、戦前は、セルと呼ばれて、普段着の代名詞とされていました。基本的に、順位的にはそれほど高くないのですが、唯一冬を対象にしてあることは、注目すべき着物だと思います。見分け方は極めて簡単であり、羊毛特有のチクチク感がありますので、これを頼りに見分けるといいでしょう。

いかがでしたでしょうか。とりあえず、現在リサイクル着物などでよくある着物を5種類お教えしましたが、はて?私の着物は何になるのだろう?悩まれることも多いと思います。そんなときは、お気軽にこちらにお問い合わせください。
どの生地に該当するのか、柄の種類によってはどれにあたるのか、など、お伝えしたいと思います。
とはいえ、着物は楽しんで着ることが何より大切です。よい着物が見つかりましたら、楽しい着物ライフを送ってくださいね!


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