映画が好きだという方の中には、TikTokで映画の紹介をしたいと思っている方もいるかもしれません。
ですが、映画の映像や音声には著作権があり、紹介の仕方によってはペナルティを科せられるほか、法的な問題に繋がる可能性もあるので注意が必要です。
それでは、一体どのような紹介の仕方が著作権違反になるのでしょうか?また、対処法はないのでしょうか?
今回、詳しくご紹介していきます。
TikTokで映画紹介をするのは著作権違反?
TikTokで映画紹介をする場合、著作権違反になるかどうかは「紹介の仕方」によって異なります。
パターン別に著作権違反になるケースとならないケースを解説していきます。
映画の映像や音声を投稿する場合
映画のワンシーン映像や音声をTikTokに投稿する、いわゆる「切り抜き動画」を投稿する場合、著作権法違反となるので注意が必要です。
映画のワンシーンを使用したい場合は権利者である版権元に許可を得る必要があります。
また、映画のスクリーンショットや画像も著作権の対象となるので、こちらも無闇に使用するのは控えましょう。
口頭での紹介やレビューをする場合
映画の紹介やレビューを口頭のみで行い、映像や音声を使用しない場合は著作権法違反とはなりません。
ですが、伝える内容にネタバレが含まれる場合、著作権とは関係なく視聴者がガッカリしてしまうことにもなり兼ねないため、その点は注意が必要です。
映画のあらすじや感想を伝える場合は、視聴者が「見たい」と思える要素のみを伝えるなど、映画の展開を公にし過ぎないよう伝えることが大切です。
【TikTok】映画紹介動画を投稿する際の対処法2つ
TikTokで映画紹介を行う場合、音声や映像を使用すると著作権法違反となってしまうため注意が必要です。
著作権に違反しないよう映画紹介動画を投稿する対処法は次の通りです。
映画の音声や映像を直接使用しない
映画の音声や映像を使用すると、著作権に反してしまうため、映画紹介動画を投稿する場合は自分の言葉で紹介するのがおすすめです。
例えば、映画のテーマや演出の特徴、俳優の演技など、印象的だった点をわかりやすくまとめることで、映画の魅力を効果的に伝えることができます。
また、自分の考えを伝えるという方法は、視聴者から共感を得やすいのもメリット。
あなたの動画を見た視聴者が「この投稿者の意見に共感できる」「他にも面白い映画を紹介してくれるかも」と感じてくれれば、フォローしてくれる可能性も高くなるでしょう。
権利者からの許可を得る
動画で映画の音声や映像をどうしても使用したい場合は、映画の制作会社や権利者と直接交渉して許可を得ることが重要です。
許可を得るまでには時間がかかることがありますが、法的な課題をクリアしているのでリスクなく投稿できますし、映画の内容を一層深掘りすることができます。
ですが、個人でTikTokを運用している場合、映画製作会社や権利者から著作権の許可を得ることは難しいことが多く、時間がかかる点を踏まえても現実的とはいえません。
個人で映画紹介動画を投稿する場合は、自分の言葉で演出や俳優の特徴などを伝える方法がおすすめです。
無許可で映画の音声や映像を使用したらどうなる?
では、仮に無許可で映画の音声や映像を使用して、著作権に反してしまった場合はどうなるのでしょうか?
こちらも詳しく解説していきます。
該当の動画が削除される
まず考えられるのが、著作権を侵害したと判断された動画の削除です。
ペナルティの中では比較的軽い印象を受けるかもしれませんが、再生回数が伸びている動画が削除された場合、運用にも支障が出てしまうので、避けておくに越したことはありません。
アカウントの一時的な凍結
著作権侵害を度々していたり、重大な違反だとTikTok側が判断した場合、アカウントが一時的に凍結されることがあります。
この場合、24~48時間、動画のアップロードやコメント、プロフィールの編集ができなくなります。
アカウントの永久凍結
さらに重大な著作権侵害が繰り返されていると判断された場合、TikTok運営側はアカウントを永久に凍結することがあります。
このペナルティが科されると、TikTokにログインできなくなり、運用そのものができなくなります。
法的措置となることも
権利者が著作権侵害を重く受け止めた場合、法的措置に繋がる可能性もあります。そうなると損害賠償請求をされることもあり、経済的にも大きな負担がかかることとなります。
このように、TikTokは著作権違反にペナルティを科しています。
健全にTikTokを運用していくためにも、許可なく映画の音声や映像を使用することがないようにしましょう。
まとめ
TikTokで映画紹介をする場合、音声や映像を許可なく使用すると、著作権侵害となります。
著作権侵害と見なされた場合、動画削除やアカウント凍結、法的措置のリスクもあるため注意が必要です。
映画を紹介したい場合は、映像や音声を使用せず、自分の言葉で映画の魅力を伝えるなど工夫していきましょう。